いつの間にか、の段３ ページ26
一方の伊作は、告白の件について詰め寄ってくる同級生に困ったように笑っている
結構アピールされてはいたが、自身には六年間一途に想ってきた、Aがいる
そのため、告白はきちんと断ったのだ
「告白なんて羨ましー！」
「しかも、可愛い感じの子だったのに！」
善法寺「いや…僕には、ずっと好きな子がいるからさ。」
「断った時の後ろで見守ってたくノ一の子達の顔、凄い怖かったな！」
伊作は、思い出すと身震いしてしまった
ギロリと睨む女の子達の顔は、忘れられない程に怖かったのだ
今も思い出すと、石のように固まってしまいそうになる伊作
善法寺「確かに、びっくりしたかも。」
「でもさ、どんなに一途に想っても報われなかったらどうすんだよ？」
善法寺「…だとしても、僕は好きな子を諦められないかも。」
その話をAは、六年は組の廊下から聞いていた
胸が不思議な気持ちに押し潰されて、今にも爆発してしまいそうだ
ちらっと扉の隙間から覗くと、好きな子の話をしているからか、伊作の顔は桃色に薄く染まっている
何故なのか、もう伊作の話を聞くのが怖いと感じたAは、扉に手を伸ばした
「その子に告っちゃ、鶯さん⁈」
善法寺「えっ、A⁈」
ガラッと開いた扉の方を見ると、其処には違う組のAが立っていた
六年生の間でも、天使などと言われているAが現れ、六年は組の生徒達は歓喜喚く
しかし、当の本人は伊作と目を合わせると、手招きをした
『伊作！委員会の事で相談がある。』
善法寺「あ、ああ！わかった、今行くね！」
「いーな、鶯さんに呼び捨てされるとか。」
善法寺「長い付き合いだから。」
そう言って、伊作はAの元へ向かう
Aはこちらへ来た伊作の腕を取ると、自分の部屋へと入っていった
『伊作。委員会の事は嘘だ。聞きたい事があるから、来てもらったの。』
善法寺「聞きたい事？もしかして、告白の事？」
『そうだと言えば、そうだが…私は伊作の好きな人を知りたい。』
単刀直入に聞いて来たAに、思わず伊作は吹き出してしまう
Aの顔は真剣だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
airi01012005(プロフ) - ゆっちさん» リクエストありがとうございます！ (2019年11月9日 20時) (
レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち(プロフ) - airi01012005さん» 今晩は！リクエストです。夢主と６年生が敵に操られてしまい４年と５年生と戦って元に戻るのをお願いします。操られて居るとき夢主が狼を呼び寄せる犬笛を使用してほしいです！よろしくお願いします！後今日の更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年11月9日 19時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - メロンソーダ大好き人間さん» 嬉しい言葉ありがとうございます！実は、いま受験生なので中々更新が難しくなってしまいました…休日などに少しずつ投稿していくので楽しみにしていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月9日 1時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ大好き人間 - お久しぶりです！相変わらず面白いですね!!最近更新出来てないようですけど大丈夫ですか？余り無理しないでくださいね!!続き気になります！頑張ってください！ (2019年11月8日 22時) (レス) id: 0747bee2c2 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - ゆっちさん» お願いします！ (2019年11月3日 10時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：satochan0101 x他1人 | 作成日時：2019年8月4日 20時
