忍術学園の六年生には、女子がいる １０

薬草取りの段４ ページ2

諦めない伊作に六年生は、顔を見合わせると頷いた



食満「しょうがないな。取りに行こう、」


左近「えっ⁈危ないですよ！」



七松「なあに！命綱があれば大丈夫だ！」



小平太は、懐から縄を取り出すと全員に見えるように掲げた



しかし、その縄は所々がほつれており、切れてしまいそうだった



『小平太、これは体育委員会で使ってるやつだろ。』



善法寺「でも、丈夫そうだね。ちょっと借りるよ！」



数馬「伊作先輩だけは行ってはダメです！落ちます！」


縄を腰に巻き付けようとした伊作から、急いで縄を離す


その前に、この縄では誰が行こうと落ちてしまうだろう



潮江「如何する？」



『私が風を操るか、私と小平太で岩を破壊するか…』



七松「おし、破壊するか。」



乱太郎「それ薬草取れますか⁈」




Aと小平太は、互いに目をちらりと見合わせると頷く



すると、長次に手招きをして此方へ引き寄せた


『長次…ゴニョゴニョ』


中在家「もそ！」


立花「あっ、なるほどな。」



仙蔵は理解したのか、面白そうに笑っている




伏木蔵「何するんですか？」


『お楽しみ。』



Aと小平太の二人は、勢いよく崖の先端に飛びつくと勢いよく岩を割った


そのまま直ぐに近くの木に飛び乗ると、長次が縄鏢を投げ、薬草に巻き付けた



中在家「ゲット…」


左近「すごーい！」



手に入れた薬草を伊作に渡すと、飛び跳ねて喜んでいた


六年生は、手伝って良かったかもと保険委員会の笑顔を見て思うのだった




食満「一件落着だな。」



潮江「これだけ取れたし、暫くは大丈夫だろ。」



善法寺「うん！本当にありがとう！」



「「「「「「友達だから、当たり前だろ？」」」」」」



嬉しそうな保険委員会と共に山を降りる



不運な事が起きることも無かったため、安心していた六年生だったが、その考えは間違えだと気付いたのだった



善法寺「皆んな、ごめん。」


立花「何がだ？」


善法寺「イノシシが迫っております。」


潮江「何でだぁぁぁ！」



大急ぎで逃げる一同


その後、Aがイノシシを落ち着かせ、自分に懐かせたのだった



『これでよし。』



乱太郎「A先輩…流石、生物委員会委員長。」


食満「これからは、Aと小平太連れて行けばいいんじゃないか？」


『「お前らも連れてくからな。」』


その一ヶ月後、またもや薬草取りに行ったのだった


〜

467907さん、ありがとうございました！

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