高校3年間何事もなく地味で過ごすはずだったのに！

第33話 ページ36

？2「ついた」

5分ぐらいスマホを弄ってると声をかけられた。と言ってもアイツだとすぐわかるけど。

？1「きた。それじゃあ、行くか」

俺の家からAの家と向かっていく。俺の家からは1時間くらいかかる。駅も違うしな。
家から駅まで徒歩10分で行き、そこから４駅まで電車に乗って、降りたら徒歩30分くらい。
まぁ、超絶インドアからするとだいぶきつい訳よ。だから引っ越すという理由でもあるんだけど。ほんとの理由は、コイツが1人暮らしするみたいで、親御さんが心配らしいのか1番一緒にいた俺と住んでほしいとなり、シェアハウスに引っ越すことになった。

？1「なぁ、Aが良かったらだけどさ、シェアハウスに誘わない？」

コイツが来る前に考えていたことをふと言ってみた。

？2「いいんじゃない？許可が出ればだけど。でも、もう少し人は欲しいところ」

確かに、3人じゃあまりにも広すぎるところに引っ越すからな。もう少し人はいてもいいかもしれない。

？1「じゃあ、Aの過去を知ってる人だけを住ませるのは？」

？2「過去を知ってる人･･･？あぁ、そういうことか」

何となくコイツも察したみたいだね。

？1「Aの過去を知っている。すなわち、信用しているということでしょ？」

？2「確かに。信用してる人じゃないと過去を話さないし素を見せないからな」

？1「でも、高校に入ってからその信用できる人がいればいいけどね」

？2「まぁ、1人くらいいるんじゃね？あそこって確か俺らみたいな歌い手いっぱいいるし」

？1「確かに。信じてみるか」

Aの通っている高校はまふまふさんとかそらるさん、浦島坂田船などといった歌い手がいる。少なからず1人でも見つけてくれ。

目的の駅に着いたし、そろそろ電車に乗りますか。

？2「ところで、誰が信用されてそう？歌い手の中で」

？1「俺の意見ではうらたさんじゃない？」

？2「やっぱり？俺もそう思うよ。観察力とかすごいし」

？1「それもそうだけど、なんかAと似たようなことで悩んでた気がしてさ」

？2「ああ、なんやかんや似た者同士だもんな。あそこの2人は」

やっぱり、なんでもお見通しか。さすがだな。なんやかんやでコイツと俺は意思疎通ができている。まぁ、ずっと一緒にいたらそりゃそうなるけど。
ちなみに、俺とコイツとAは家族通しで仲がいい。小さいころからずっといた気がする。

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