高校3年間何事もなく地味で過ごすはずだったのに！

第17話 ページ19

『浦田〜。これ言った方がいい感じ？』

う「どっちでもいいんじゃない？言ったらたぶん勧誘されるけど」

『言わなかったところであんたが勧誘するでしょ？』

う「もちろんさ。だって、軽音部にとってメリットしかないもん」

『私にとってはデメリットしかないけど･･･。はぁ･･･もういいや。楽器はピアノやギター、
　ドラムなどできますよ。ほかにも金管楽器や木管楽器もできますよ』

う「金管も木管もできるの？」

『小学校では金管クラブで中学校吹奏楽部入ってたし』

志「担当楽器はなんやったん？」

『急なため口と思ったけど、同級生だからか。小学校でトロンボーン。中学校はクラにネット
　とオーボエをやってた。たまにフルートやピッコロも吹いてたけど』

そ「ほんとになんでもできるじゃん。ちなみに、歌はうまいの？」

『自分ではうまいとは思いませんが』

う「全然うまいじゃん！昨日聞いてたけど」

『あ、ちなみに入る気はないですよ〜。ただでさえ、運動部の勧誘から逃げてるのに』

う「そっか。こいつ頭もいいし運動もできるんだった。ちなみに
　 何部から勧誘されてるの？」

『陸上競技部。全国大会出てからたぶん勧誘されてる』

う「それは強い。あ、今日勉強教えてよ」

『なんでよ。学年2位でしょ。教えるも何も』

う「いやいや、学年1位が何を言ってる」

全-浦田＆A「学年1位！？」

『そうですけど？』

坂「今度勉強教えてください！」

『お断りします』

坂「なんでですか？」

『王子と関わるのが嫌だからです。今も逃げ出したいですし』

ま「じゃあ逃げればいいじゃないですか。なんで逃げないんです？」

う「俺が逃がさないようにしているから。な？」

『ええ。今日は防音室行くの？行かないんだったら自室で絵を描きたいんだけど』

う「今日はいいや。てか、一緒に絵を描こうよ！」

『拒否権は』

う「ないに決まってるじゃないですか〜」

『ですよね〜』

「『はぁ･･･』」

そ「じゃあ、俺たちこっちなんで」

う「さようなら」







『ふぅ･･･。もう関わりたくない』

う「今日は何で描くの？アナログ？それともデジタル？」

『たまにはデジタルで描こうかなって思ってる』

う「そっか。俺はアナログで描く」

『分かった。･･･家着いたね』

う「そうだな」

『鍵開けるか』

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