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付属品5* ページ6
私がここ(真選組)に来たのは少し前のこと。
あの日もとても寒かった。
雪が降るあの夜、道を歩くのは私一人。
知らない土地に戸惑い、帰るあてもなくさまよっていた。
昼間に親切なお婆さんからもらった浴衣では寒さをしのげない。
雪が頬に当たる。体はどんどん冷えていく。
(もういっそこのまま…)
なんて考えが頭をよぎった。
ふと目に入ったのは階段。
(ああ、あそこなら…)
階段の下に身を隠し、地面に座りこんだ。
死ぬときぐらい迷惑をかけないよう。
うつらうつらと槽をこぐ。
疲れが限界に達していた。
意識がなくなる寸前に、誰かが見えた気がする。
雪のような、ふわふわの髪をした人が…
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