付属品14 ページ15
残された部屋には甘い香りと沈黙だけが充満していた。
そういえば、先程から執事が身じろぎ一つしない。
気になってそっと執事の方を見た。
白髪にモノクルをかけた渋い執事。見たところ四十代くらいだろうか。
執事にしてはやけに雰囲気というか佇まいがあり、この部屋には似合わない男だった。
『…すみません』
「ああ、はいなんでしょう」
声をかけるとようやくこちらを見た。
しかしその顔に表情はなく、あまりそれが豊かでない私からしても少し不気味に思えた。
『いえ、大したことではないのですが…貴方は姫様の執事さんですよね。』
「ええ、まあ。臨時の者なので姫様について深くは知りませんが…あまり良くない噂なら聞いております」
『良くない噂…』
「最近強盗殺人を繰り返している集団、蒼鴉をご存知ですか?」
【蒼鴉】。その言葉を聞いて思い出した。
最近真選組が蒼鴉の一員を捕らえ、拷問にかけ情報を吐かせようとしたところ自害したと。
そしてその者の腕には鴉の刺青があったと____
「姫様のお父様、つまり王様が地球にいらっしゃったのはついこの間のこと。そして、そのすぐ後に蒼鴉が動き出したとのことです。」
『それは…何とも物騒なお話ですね。』
「ええ。そういう者たちはさっさと捕まえて頂きたいんですがね。」
…今明らかに嫌味を言われた気がする。
『…無能ですみませんね。』
所詮私は隊の一員…駒にすぎない。
そんなことを言われたとこで私にはどうしようもできないのだ。
はあ、と深いため息をついた。
(^ω^≡^ω^)(^ω^≡^ω^)(^ω^≡^ω^)(^ω^≡^ω^)
はあい!長らく更新できなくてすみませんでした!!
さて、皆さんにここで問題です。
私は今どこにいるでしょう?
チッチッチッチッチッ…
チーン!
はい!正解はカナダです!←
絶賛留学病み期でございます!←
冬間ちゃんのお話の流れは一通り考えているのですが、如何せん文章にできなくて…
ゆっくりですが、ひょっこり更新しにくるので
これからもこんな作者をよろしくお願いします!
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