第二十七話 ページ28
一松side
お「んじゃ、銭湯行こうぜ!」
夕飯を食べ終えて少ししたとき、おそ松兄さんが口を開いた。
『せ、銭湯ですか…?』
きょとん、とした顔をするA。
『ここの近くって、銭湯あるんですね〜。
初めて知りました!』
お「あれ、Aちゃん。
赤塚区在住じゃないの?」
『確かに赤塚区は赤塚区なんですけど。
猫カフェから反対側のところなので。』
反対側か…。
……覚えとこう。
俺は心の中のメモ帳に、「Aの家は猫カフェの反対側だから、注意すること」と赤字で書いた挙句、ぐるぐると丸で囲った。
『…一松?』
一「あわっ!?
…ど、どしたの……。」
『いや、一松。
さっき、百面相してたから…。』
…顔に出てたか。
お「なんだよぉ、一松くぅん。
お兄ちゃんに、Aちゃん取られて寂しがってたのかな〜?」
からかうおそ松兄さんを、「よせ、おそ松」とクソ松が叱った。
一「…あー、そうですよ。
兄さんがAを自分モノ顔で話してたからいらついただけ。」
おそ松兄さんは「嫉妬深いねぇ」とケタケタ笑ってから、
とんでもないことを言い出した。
お「ならお前らだけ、家の風呂で一緒に入れば?」
一「…………は?」
思わず思考が停止する。
もわもわと浮かぶ変態じみた妄想を、慌てて頭を振って飛ばした。
お「だってー、どうせお前らリア充なんだろ?
だったらいいじゃん♪」
一「待って、おそ松兄さん!
俺は良くても、Aが」
『…いいよ?』
一「…はい?」
『その…、一松相手だったらいいよ?私…。』
顔を赤らめ、恥じらいつつも笑うA。
上がる愚兄弟の歓声と、「あっついねぇ〜」というおそ松兄さんの声。
ぷっつりと切れそうになる理性と、急激に上がっていく体温。
目の前がぐらり、とした。
…あ、これヤバイかも。
『一松!?』
次の瞬間、俺は倒れて意識を失った。
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黒兎(プロフ) - 夏宮星歌さん» 私もグラデ推しですかね……。あの色気がたまりませんっ (2017年4月15日 21時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
夏宮星歌 - ぽわんぽわんさん共感ありがとうございます! (2017年3月18日 23時) (レス) id: c7b934967b (このIDを非表示/違反報告)
夏宮星歌 - 黒兎さんの推しは誰ですか?私は全松好きですが特にグラデ松です! (2017年3月18日 23時) (レス) id: c7b934967b (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - ぽわんぽわんさん» ありがとうございます!次回作でもイケメンになるように頑張ります!(●´ω`●) (2017年3月5日 16時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - 夏宮星歌さん» いっ、イケメンになってましたか!私の一松くんフィルターはそんな感じにかかってるので……。妄想ぶち込んだ甲斐がありましたww (2017年3月5日 16時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒兎 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2016年12月20日 21時