検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:87,524 hit

第一章 ページ2

心地よいドアベルが開く音。


私――桜城 Aは反射的にそちらを見やった。


こげ茶色のぼさぼさの髪に、濃い紫色のパーカー。

猫背で、気だるげに半分に閉じられた瞳。



…まるで猫みたいな人、っていうのが第一印象。


男の人、1人の入店は珍しいな…。


あぁ、いけないいけない。店長の私がこんなんじゃ他の皆に示しつかないじゃん。


慌ててお客さんに近づくと、彼はひょいっと近くにいた猫を抱き上げた。


『…って、あれチョコじゃん!

ひっかいたりしなきゃいいけど…。』


チョコはうちの猫カフェの猫、なんだけど。

お客さんは尚更、私にさえ触られるのを嫌う。

お陰で何回この手を傷つけられたか…。



――でも、その考えは愚問で。


一「…。」

「にゃあ」

あの茶色の気まぐれは、大人しく彼に撫でられている。





『あれ?

チョコが人に抱かれるのを嫌がらないなんて…。』


気が付けばこう言葉を発していて。


振り返って驚いたような顔をする紫の彼と、初めて目を合わせたのだ。

第二章→←Prologue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 一松
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒兎(プロフ) - 夏宮星歌さん» 私もグラデ推しですかね……。あの色気がたまりませんっ (2017年4月15日 21時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
夏宮星歌 - ぽわんぽわんさん共感ありがとうございます! (2017年3月18日 23時) (レス) id: c7b934967b (このIDを非表示/違反報告)
夏宮星歌 - 黒兎さんの推しは誰ですか?私は全松好きですが特にグラデ松です! (2017年3月18日 23時) (レス) id: c7b934967b (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - ぽわんぽわんさん» ありがとうございます!次回作でもイケメンになるように頑張ります!(●´ω`●) (2017年3月5日 16時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - 夏宮星歌さん» いっ、イケメンになってましたか!私の一松くんフィルターはそんな感じにかかってるので……。妄想ぶち込んだ甲斐がありましたww (2017年3月5日 16時) (レス) id: 2172f3f018 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒兎 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2016年12月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。