たまらない＊北山Side ページ44
バスルームから聞こえるシャワーの音、好きな子が自分の家でお風呂に入っているという状況に何とも思わない男がいたらぜひ会ってみたい。
俺はAちゃんと暮らし初めて最近やっと慣れてきた。
それでも今日はなんだか気になってしまう。
藤ヶ谷を名前で呼んでたのはきっと藤ヶ谷がそうするように言ったからだろう。
ワンピースは藤ヶ谷ではなく、店員さんに貰ったって言ってたけど、その店員さんは藤ヶ谷の知り合いなわけで…もちろん藤ヶ谷の好みも知っている。
実際あのワンピースは藤ヶ谷が好きそうなデザインだった。
考えないようにしようと思えば思うほど、ぐるぐると嫉妬という感情に飲み込まれるような気がした。
「北山さん、お風呂ありがとうございます。」
お風呂から戻って来ると、Aちゃんは必ずそう言う。
もうここを自分の家だと思って暮らしてくれればいいのに、どこかまだ遠慮しているのは一緒に入ればわかる。
そんなとこも可愛いなって思う気持ちと、俺が遠慮させてんのかなって思う気持ちが同時に押し寄せて来る。
今日は特に、藤ヶ谷の前では遠慮してないのかな、とかそんなことを考えてしまう。
Ki「Aちゃん、ここ座って。」
俺は自分が座っているソファーの前を指して言う。
Aちゃんは不思議そうにしながらも俺の前に来て座ってくれた。
Ki「髪拭いてあげる。」
そう言ってAちゃんの言葉を待つことなくタオルでわしゃわしゃと優しめに拭く。
本当は俺に背中を向けて座ってほしかったんだけど、Aちゃんには伝わらなかったみたいで、俺の方を向いて座っている。
だからそのまま髪を拭き始めたわけだけど、髪やタオルの影から時々見える表情がなんだか嬉しそうで、俺が幸せを感じてしまう。
Ki「よし！」
そう言って手を止め、手櫛で少しだけ整える。
俺にされるがままのAちゃんが上目遣いで俺を見るから、さっきから俺はドキドキしっぱなし。
ドライヤー取ってくる、と一度その場を離れ、ドキドキと飛び出てしまいそうな心を落ち着かせる。
ソファーに戻るとさっきのそのままの状態でAちゃんが待ってくれていて、やっぱり嬉しそうに俺を見るからたまらない。
こんなに可愛いAちゃんを俺の彼女に出来たら…
そう思いながらドライヤーで髪を乾かしてあげた。
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4It5g(プロフ) - 柊李さん» そうなんですね!!ありがとうございます!!これからも楽しみにしています!!!! (2019年6月5日 21時) (
レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます！龍の件、まだ解決してないですから出てきます！！また一波乱起こしてもらおうと思ってますよ( ´艸｀) (2019年6月5日 20時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - こんばんは!!いつも楽しく読ませてもらっています!!今後、龍は出てくるのでしょうか?? (2019年6月5日 20時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ゆーりさん» ありがとうございます！！今晩も遅くなりますが更新予定です！！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年4月23日 19時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 続きが凄い楽しみです。これからどうなるのかなや誰と付き合うのかなとドキドキします。更新楽しみにしてます (2019年4月23日 7時) (レス) id: 5917727acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊李 | 作成日時：2019年4月18日 0時
