お土産 ページ31
朝、私が作ったお弁当を持って嬉しそうに出かけて行った北山さん。
Ki『弁当うますぎて一瞬で食っちゃった。藤ヶ谷に生姜焼きちょっと取られたー(>_<)』
というメールは、もう食べたの?と思わざるを得ないくらい早いタイミングで送られてきた。
ストレートに私のお弁当を褒めてくれる北山さんからのメールに暖かい気持ちになる。
北山さんはいつもそう。
ストレートな言葉で伝えてくれる。
嬉しいなと思いながら、お口に合ってよかったですと月並みな返信を送る。
Ki『ロケ無事に終わったよ。予定より少し早く帰れそう。』
そうメールが届いたのはまだ日が落ちる前だった。
今日の夜ごはんは何が食べたいかを聞いてみると、ハンバーグが良いということなので早速キッチンでハンバーグの準備をする。
北山さんに美味しいって思ってもらえるかな?とか、ソースはデミグラスで大丈夫かな?とかいろいろ考えながら作るのはとても楽しい。
こんなにも楽しい気持ちで誰かのためにご飯を作ることなんて初めてで、最近は毎日ご飯のことばかり考えている。
もともと料理は好きだったけど、最近は前よりももっと好きになっている。
それも、北山さんがいつも凄く喜んでくれるからというのが理由の一つになっているのは間違いないと思う。
あとは焼くだけ、というところまで準備をして北山さんの帰りを待つ。
Ki「ただいま〜!」
玄関から北山さんの声が聞こえてきた。
「北山さん、おかえりなさい。」
Ki「ただいま、なんかいーね、おかえりって言ってくれる人がいるって。」
そう言って北山さんは少しはにかんだように笑った。
Ki「あ、そうそう、これ。」
そう言って北山さんが私に渡したのはみかんが入った袋と箱が入った紙袋だった。
「みかん…?」
Ki「お土産。今日ロケで言ったとこの近くの道の駅に寄ったからさ。」
「ありがとうございます。」
Ki「そっちの箱も開けてみて。」
そう言われて開けてみるとおいしそうな焼き菓子の詰め合わせ。
お土産を買ってきて来てもらえるなんて思ってもみなかった。
Ki「みかんと焼き菓子好きかな?」
「どっちも大好きです!」
Ki「そっか、良かった。てかめっちゃいい匂いしてんね。」
「あ、はい、すぐにご飯出来ますよ!」
Ki「んじゃて洗ってくるわ。」
そう言って洗面所へ行く北山さんを見送って私はハンバーグを焼き始めた。
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4It5g(プロフ) - 柊李さん» そうなんですね!!ありがとうございます!!これからも楽しみにしています!!!! (2019年6月5日 21時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます!龍の件、まだ解決してないですから出てきます!!また一波乱起こしてもらおうと思ってますよ( ´艸`) (2019年6月5日 20時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - こんばんは!!いつも楽しく読ませてもらっています!!今後、龍は出てくるのでしょうか?? (2019年6月5日 20時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ゆーりさん» ありがとうございます!!今晩も遅くなりますが更新予定です!!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年4月23日 19時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 続きが凄い楽しみです。これからどうなるのかなや誰と付き合うのかなとドキドキします。更新楽しみにしてます (2019年4月23日 7時) (レス) id: 5917727acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2019年4月18日 0時