呼び方*北山Side ページ46
Ki「ベッドいこっか?」
そう言って手を差し出せば、そっとその手を取ってくれる。
少しずつだけど、確実に俺たちの距離は縮まってるって思ってもいいよね…?
「北山さん…ありがとうございます。」
ベッドに入っておやすみを言う前に、Aちゃんが突然そう言った。
俺はAちゃんの方に身体を向けて、そっと頬に手を添えて、親指でその滑らかな肌を撫でる。
Ki「俺がしたいようにしてるだけだよ。」
「私…本当に嬉しいです。私には何も返せないのに…」
Ki「気にしなくていいの。それに家のこととか美味いご飯とか、俺ほんと嬉しいんだよ。」
「他にも、私に出来ることがあったら言ってくださいね…?」
Ki「じゃあ一個だけ、良いかな?」
「はい、なんでも。」
Ki「俺のことも名前で呼んで?」
「え?」
Ki「藤ヶ谷のこと、名前で呼んでるから、ずりーなって。俺も名前で呼んで欲しい。」
そう言うと、顔をゆでダコのように真っ赤に染めてわかりやすく戸惑っている。
Ki「俺の名前知ってる?」
「…宏光さん。」
Ki「んふふ、正解。でもさ、一緒に住んでるんだし、俺もっとAちゃんと仲良くなりたいから、もっとフランクに呼んでくれてもいいよ?」
「フランクに…ですか?」
Ki「うん。」
「えっと…宏くん…とか?」
Ki「うん、嬉しい。」
宏光さんと呼ばれて藤ヶ谷に並べたなって思ったけど、ちょっと欲張ってフランクに呼んで欲しいと言ってみた。
無理だと言われたら、宏光さんでも嬉しいからそれでいいかなって思ってダメもとで言ってみたんだけど、思いがけず宏くんと呼ばれて心臓止まるかと思った。
ファンの子たちは俺のことをみっくんって呼ぶし、今までの彼女も大体呼び捨てか、みっくんだった。
だから宏くんと呼ばれるのは新鮮で…
少し恥じらいながら呼ばれるもんだから、それはそれはもうたまらなくなってしまう。
「宏くん…」
小さく呼ばれたまだぎこちない呼び名。
Ki「ん?」
「おやすみなさいっ…///」
まだ顔が赤いAちゃんはそう言って俺に背を向けてしまった。
なんでこんなに可愛いんだろ…
そう思いながら、俺もおやすみと返して後ろからそっと抱きしめた。
いつもはAちゃんが眠ってから寝相ですって感じで抱きしめてたけど、今日は我慢できなくて…
耳まで赤くなってるのは見えるけど、嫌がってない様子のAちゃんに嬉しくなって、幸せを感じながら俺は目を閉じた。
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4It5g(プロフ) - 柊李さん» そうなんですね!!ありがとうございます!!これからも楽しみにしています!!!! (2019年6月5日 21時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます!龍の件、まだ解決してないですから出てきます!!また一波乱起こしてもらおうと思ってますよ( ´艸`) (2019年6月5日 20時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - こんばんは!!いつも楽しく読ませてもらっています!!今後、龍は出てくるのでしょうか?? (2019年6月5日 20時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ゆーりさん» ありがとうございます!!今晩も遅くなりますが更新予定です!!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年4月23日 19時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 続きが凄い楽しみです。これからどうなるのかなや誰と付き合うのかなとドキドキします。更新楽しみにしてます (2019年4月23日 7時) (レス) id: 5917727acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2019年4月18日 0時