デート*藤ヶ谷Side ページ42
待ちに待ったAちゃんとのデートは本当に楽しかった。
仕事が詰まってて疲れてたし、北山ばっかりずるいなんて思ったりもしてたけど、今日は疲れも、嫉妬も忘れてただただ幸せな時間を過ごすことが出来た。
海を見ながら、Aちゃんが言った言葉が頭から離れない。
「私がこれまでいた世界は何だったんだろうって…」
俺には想像も出来ないくらい辛い思いをしてきたであろうAちゃんのことを考えると本当に胸が痛くなる。
Aちゃんの幸せのためならなんだってするって言った言葉も本気。
俺が幸せにしたいって思ってる。
後ろから抱きしめたのも、名前で呼んでってお願いしたのも、アピールのつもりだけど、きっとAちゃんには届いていない。
でも顔を赤くして照れたり可愛い顔を見せてくれるから、俺はすごく期待してしまう。
今も俺が運転する車の助手席に座って街のネオンに目を輝かせているAちゃんが愛しくてたまらない。
楽しい時間はあっという間で…
北山のマンションの駐車場に着いてしまった。
F「Aちゃん、今日は本当に楽しかった。一緒に出掛けてくれてありがとうね。」
「こちらこそ、楽しかったです。ありがとうございます。」
F「さっきの約束、忘れないでよ?また誘うからさ。」
「はい、忘れません。」
F「じゃあ北山によろしくね。」
「はい。おやすみなさい、太輔さん。」
F「おやすみ、Aちゃん。」
俺といるとお姫様にでもなったような錯覚を起こすと言ったAちゃん。
最後までしっかりとエスコートしたくて、車のドアを開ける。
でも家の前まで送って行くことだけは出来なかった。
今日一日が楽しすぎて、他の男の…北山のところへ帰って行くAちゃんを見たくなかった。
マンションに入るエントランスの前でこっちに振り向くAちゃん。
俺が手を振ると、笑顔で控えめに手を振りながら会釈をしてくれた。
今日一日一緒にいて、好きという感情が増した。
何ならもう抑えきれないほどに。
俺のお気に入りのショップのワンピースに、俺が選んだカーディガンを着て帰ってきたAちゃんを見たら、きっと北山は嫉妬するだろうなと思いながら俺は車を発進させた。
普段は俺が嫉妬してるわけだから、これくらい良いよね。
なんて思いながら俺は自分の家に向かう。
明日の仕事で会う北山の反応が少しだけ楽しみだ。
191人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
4It5g(プロフ) - 柊李さん» そうなんですね!!ありがとうございます!!これからも楽しみにしています!!!! (2019年6月5日 21時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます!龍の件、まだ解決してないですから出てきます!!また一波乱起こしてもらおうと思ってますよ( ´艸`) (2019年6月5日 20時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - こんばんは!!いつも楽しく読ませてもらっています!!今後、龍は出てくるのでしょうか?? (2019年6月5日 20時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ゆーりさん» ありがとうございます!!今晩も遅くなりますが更新予定です!!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年4月23日 19時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 続きが凄い楽しみです。これからどうなるのかなや誰と付き合うのかなとドキドキします。更新楽しみにしてます (2019年4月23日 7時) (レス) id: 5917727acc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柊李 | 作成日時:2019年4月18日 0時