作戦 ページ6
楓先輩はしばらくうーん…と言いながら考えた後、ひらめいた!と言った。
楓「眼帯持ってる?」
「眼帯…ですか?たぶん、家にあります。」
楓「じゃあそれを当日つけてきて!!ものもらいが出来ちゃって、ってことにでもして眼帯つけて来るの!眼帯ってつけると普段より動きにくいじゃない?視野も狭くなるし。だから危険なこともあるかもだし表立った仕事は私がして、Aにはちょっとしたフォローだけしてもらうって私から園長と広報の部長に言うよ!!必要なテレビ局の人にもね!!どう?この作戦、完璧じゃない?」
「でも…それじゃ楓先輩の負担に…」
楓「だーいじょうぶだって!!来るのジャニーズだって言ってたし?イケメンと積極的に関われるのなら私にとってはラッキーってもんよ!!」
そういって笑い飛ばす楓先輩。
こうやって私があまり気にしなくても良いように言ってくれるのも楓先輩の優しさだ。
いつもいつも楓先輩は優しい。
「すみません、ありがとうございます。」
楓「うん!じゃあ当日はこの作戦で!!」
そのあとも私は楓先輩と楽しく話をして、家に帰った。
土日は人が多い。
超人気の動物園というわけでもないこの園でも、地域の方々には親しまれており、休日はお弁当を持った家族連れや、カップルなどが多い。
特に今は紅葉も綺麗に見えるからより人も多い。
忙しいと余計なことを考える暇もなく、どんどん仕事をこなしていかなければならないため、私には好都合だった。
それでも日曜の夜、家に帰ってからは明日に迫ったテレビ収録のことを考えてしまう自分がいた。
楓先輩明日は眼帯忘れずにね!
そう楓先輩からLINEが来て、私は家の救急箱から眼帯を取り出し、化粧道具の近くに出しておいた。
A準備ばっちりです。明日、よろしくお願いします。
そう返信するとOK!となんともゆるいクマのスタンプが送られてきた。
明日のことを考えると不安しかない。
楓先輩の作戦はうまくいきそうだとは思うものの、私のせいで多くの人に迷惑をかけてしまったらと思うと安心することはできない。
それでも楓先輩の言葉を信じることしかできない私は大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて、いつもより早めにベッドに入った。
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます!励みになります!展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね!!出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2019年2月1日 1時