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優しい甘さ ページ49

Ki「とりあえず、中入ろ。」


そう言って私を部屋に入れてくれた北山さんは優しくリビングのソファーに座らせてくれた。
そして自分も隣に座り、溢れだして止まらない私の涙をそっと親指で拭ってから私を抱きしめた。
優しく背中を撫でながら何度も何度も「大丈夫だよ。もう大丈夫だから。」と繰り返してくれる。
私はそんな北山さんにしがみつくようにして泣き続けた。



北山さんのおかげで少し気持ちが落ち着いてきた。
それを感じ取ったのか、抱きしめる力を少し緩めて私をのぞき込む北山さん。


Ki「大丈夫?落ち着いてきた?」


そう優しく聞いてくれる北山さんに私はうなずく。


Ki「何か飲み物持ってくるから待ってて。」

そう言ってソファーから立ち上がる北山さんを見て、咄嗟に服の裾を掴んでしまった。
北山さんはそんな私に一瞬驚いたような顔をして、それから優しく笑って私の頭を撫でた。

Ki「すぐ戻ってくるよ。」

そして本当にすぐに戻ってきてくれた北山さんはテーブルにマグカップを二つ置いた。

Ki「ココアとかの方が良いとは思ったんだけど…」

そう言ってマグカップを一つ渡してくれる。
中身は温められた牛乳。

Ki「珍しく牛乳買っておいて良かったわ。ハチミツも入れてあるから少し甘いと思う。」

「ありがとうございます…」

そう言って口をつけると優しいハチミツの甘さが広がる。

「おいしい…」

Ki「良かった。ホットミルクとかハチミツミルクとかこういうの作ったことなかったから電子レンジで暖めて混ぜただけなんだけど…」

そう言って苦笑いしている北山さん。

さっきまで、私の心を埋め尽くしていた恐怖とか不安とかそういう感情が薄れていく。
やっぱり、北山さんは不思議な人。
怖くないし、安心する。


Ki「あのさ、何があったか…聞いてもいい?」

「…はい。」


私はゆっくりとだけど、龍に捕まっていたことを北山さんに話した。

やっと会えた*北山Side→←辿り着いた場所



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設定タグ:キスマイ , 北山宏光 , 幸君   
作品ジャンル:恋愛
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます!励みになります!展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね!!出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊李 | 作成日時:2019年2月1日 1時

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