反省 ページ35
頭を撫でられている感覚で目が覚めた。
Ki「おはよ、Aちゃん。」
「…！？北山さん！！」
目の前に北山さんのドアップ。
一回起きたはずなのに、二度寝してしまい、結局北山さんよりも起きるのが遅くなってしまった。
ハッとして急に起き上がるとここが私の家でないことに気付く。
「え…ここ…」
Ki「勝手にAちゃん家に入るのもどうかと思って…俺ん家連れてきちゃった。」
笑顔でさらっとそう言う北山さん。
なんということ…私、アイドルである北山さんのお家を知ってしまった…？
「ごめんなさい！！ご迷惑おかけして…私、昨日のこと覚えてなくて…いや、デザートを注文してくださったところは覚えてるんですけど…あの…えと…」
Ki「んはは。そんな焦んなくてもいいよ。体調は大丈夫？」
焦る私に笑顔でそう言ってくれる北山さん。
「大丈夫…です。」
Ki「そか、なら良かった。なんか食べる？腹減ったなー！！」
起き上がってベッドから降り、伸びをしながらそう言って、北山さんは隣の部屋へ。
私も急いでそのあとを追いかける。
Ki「んー…やっぱ俺ん家なんもないわ…」
北山さんは何か買いに行くかー、なんて言いながら冷蔵庫を覗いている。
これ以上迷惑はかけるまいと私は自分の荷物を確認し、帰ることにした。
「北山さん、本当にすみませんでした！ご迷惑おかけして本当にごめんなさい…私、帰ります。」
Ki「え！？もう帰るの？今日休みだよね？俺もだから送ってくよ？」
「いえ、これ以上お世話になるわけには…ありがとうございました！！」
そう言って私は逃げるように北山さんの家を出た。
少し歩くと大通りに出たのでそこで女性ドライバーのタクシーを拾う。
タクシーに乗り込み、北山さんにありがとうございましたとだけLINEを送り、携帯をカバンの中に入れた。
家に着くとどっと疲れが襲ってくる。
北山さんに迷惑をかけてしまったことを反省しながらお風呂に入る。
相変わらずキタナイ身体。
北山さんにまで迷惑をかけて、本当に何の役にも立たない私。
お風呂から上がると形態のバイブ音がカバンから聞こえる。
カバンから取り出すと、画面には“北山さん”の文字。
しばらく鳴り続いて消えたかと思うとまた鳴る。
北山さんからの電話に、出ることが出来なかった。
これからも会ったりしたらきっと今後また迷惑をかけてしまうかもしれない。
そう思うとどうしても、通話ボタンを押すことが出来なかった。
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (
レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！励みになります！展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね！！出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊李 | 作成日時：2019年2月1日 1時
