相談しよう ページ4
寝ていないから寝不足ではあるけれど、いつも通りの朝、いつも通りの職場、いつも通りのモルモットたち。
何もかもがいつも通り。
でも私はいつも通りではいられない。
寝不足だからとかではなく、昨日気付いてしまった不安がお昼休みになった今でもぐるぐると私の頭の中を占領しているから。
「楓先輩、今日って夜空いてますか？」
私は一人では耐えられなくなり、楓先輩に相談しようと決心した。
楓「ん？もちろん、大丈夫だよ！Aから誘ってくれるなんて珍しいね！」
快くそう言ってくれた先輩はゆっくり話せそうなお店探しておくとも言ってくれた。
私が何か相談したいってことまでわかってもらえているみたいで本当にありがたい。
楓先輩がいなかったら、私は今ここで同じように働けていないかもしれない。
午後の仕事は午前中より不安を考えずにこなすことが出来た。
午後には近所の幼稚園から遠足で動物園に来てくれた子どもたちがモルモットにふれあって楽しそうに笑っていた。
子どもは男の子も怖くない。
実際自分で明確に確認したことはないけど、小学生も大丈夫だと思う。
中学生はグレー。高校生はもうほとんど大人と同じだから怖い。
時々中高生も動物園に来ることがあるからその時はほとんど楓先輩が対応してくれている。
こんなんじゃ楓先輩の迷惑にしかならないってことはわかってる。
でもどうすることもできない。
頑張って高校生の男の子と話してみたこともあるけど、怖くて声が震えてしまった。
その子には人見知りだと思われただけだったから問題になることはなかったけれど。
やっと仕事が終わり、楓先輩と園を出る。
楓先輩が個室の居酒屋を探してくれていたのでそこまで今日の園児たちが可愛かったなどの話をしながら向かう。
お店に入ると居酒屋と言ってもおしゃれな雰囲気で、適度に賑わっていた。
お店の人と楓先輩は顔見知りのようで、奥の部屋取ってあるよ、と優しそうなお兄さんが言った。
楓「さっきの人ね、この前話した幼馴染の友達なんだ。よくここに一緒に来るから私も常連みたいになっちゃって。」
薄手のコートを脱ぎながら席に着く楓先輩は笑ってそう言った。
だからか、と思った。
楓先輩の周りの人は悪い人はいないはずと思っているから、いつもより怖さを感じなかったんだなと自分で納得した。
「優しそうな人でした。」
そういうと、楓先輩は悪い奴じゃないよ、と言ってまた笑った。
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (
レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！励みになります！展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね！！出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊李 | 作成日時：2019年2月1日 1時
