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優しい手 ページ16

デパートから出てあまり人目に触れなさそうな場所を探したけど駅の近くともあってそんな場所はなく、近くに車を停めてあるという北山さんについて車まで行くことに。
さっきは受け取ってもらえなかったけど、焼き鳥のお金を渡さないと…


車について、とりあえず一回乗ってと言われたので後部座席にお邪魔する。
すると北山さんはエンジンをかけて自分も私の隣に乗る。

車に着いたときに一度放された北山さんの手が、また私の手を包んだ。


「あの…」


Ki「Aちゃんの手、小さいね。」


そう言って北山さんは私を見る。
北山さんの優しい手が私の手を両手で包み込み、じっと見つめられて、心拍数が上がってくるのがわかる。


「あ、焼き鳥の…」


そういう私に北山さんは被せ気味にいう。


Ki「いいよ。これくらいごちそうさせて。買い物付き合わせちゃったし。」


「いや、でも…」


Ki「じゃあさ、一緒に食べない?」


突然の申し出に戸惑う。
一緒に食べる?
北山さんと私が?


Ki「やっぱだめ?」


「え…と…」


Ki「俺もうちょっとAちゃんといたいんだけど。」


私も…
そう思って自分で驚く。
男の人なのに、北山さんともう少し一緒にいたいとか、北山さんを知りたいとか思ってる。


Ki「一緒に食べよ?」


そう言って私を見つめる北山さんに私はうなずいた。



Ki「んふふ、やった。場所どうしよっか?公園でピクニックみたいにすんのもいいかと思ったけど…もう寒いかな?」


「あの…私の…家…でも…」


Ki「え?いいの?」


そう確認されて今自分が無意識に言ったことにまた驚く。
しかし自分から言ってしまったためやっぱり無理ですなんて言えずにやはりうなずくしかなかった。


北山さんはパーキングの精算をしに行き、今度は運転席に乗り込んだ。


何でだろう?
北山さんとなら話せる。
今まで高校生でも男の子だと無理だったのに。
男性といて、こんなにも安心している自分が不思議でたまらない。

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光 , 幸君   
作品ジャンル:恋愛
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます!励みになります!展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね!!出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊李 | 作成日時:2019年2月1日 1時

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