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土鍋で米を炊く女*北山Side ページ18

「炊飯器よりも早いので土鍋で炊いてます。あと十分くらいで炊きあがります。」


そう言いながら向かい側に座るAちゃん。


Ki「土鍋で!?すげー!!土鍋で炊いた米とかいいとこの料亭とか行かねーと食べらんないと思ってたわ!!すげー楽しみ!!」


土鍋でさらっと米を炊いてしまう女、良い。
すげー好印象!!


俺は仕事で動物園に言った時からAちゃんが気になっていた。
メインで俺らの対応をしてくれた森崎さんは綺麗って感じの美人さんで、そんな美人さんが玉の幼馴染みってことにもびっくりしたけど、Aちゃんを見たとき、その驚きさえも一瞬で吹き飛ばすような衝撃が俺の中に走った。

ドストライク。

それが俺の素直な感情だった。
色が白く、小柄で華奢、守ってあげたくなる小動物系。

こんなにも自分の好みドストライクな女に俺は今まで出会ったことがない。
仕事では話すこともなく、このままもう会うこともないんだろうと思っていた。
なのに、午後からオフだからと久々にデパ地下の惣菜が食いたくなって出かけた先で、会えるなんて。
男に絡まれてるのを見たとき、俺の女ってわけでもないのに、嫉妬のような、独占欲のような感情が沸き上がってきて、自分でも驚くほど低い声で男を威嚇していた。


そこから無理やりにも思える理由でAちゃんと買い物をし、手をつないだ時の感覚は今でも手に残ってる。
女の手ってこんなだったか?と思うほどに小さく、柔らかく、なめらかだった。


仕事がら、恋愛を簡単に出来るわけではないが、この子だけは絶対逃したくない。
俺の女にしたいという欲が湧いてきた。

だから車に誘って、夕飯を一緒にって誘った。
家に入れてくれたのは予想外だった。
でもそれくらい信用してもいいかなって思ってもらえてるのかと思うと嬉しくなった。


そして今Aちゃんは俺の目の前でコロッケを小さく切って口に運んでいる。


「おいし〜!」


そう言って目を見開く。
そんな姿も可愛いなんて思って口元が緩んでしまいそうになる俺は出会ったばかりのこの子にもうどっぷりハマってるんだなと実感する。


タイマーをかけていたのか、Aちゃんの携帯が鳴り、再びキッチンへと立つAちゃん。
鍋敷きをテーブルに敷いて、それから小さめの土鍋を持ってくる。
それからしゃもじと茶碗を持ってきてまた俺の向かい側に座る。

炊き立てのご飯を茶碗によそい、俺に渡してくれるAちゃんが可愛すぎる。

おこげ*北山Side→←距離感



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設定タグ:キスマイ , 北山宏光 , 幸君   
作品ジャンル:恋愛
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ナナ - ヒロインさんが逃げて助けられたのが本当に良かったです。 (2019年4月18日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - ありがとうございます!!楽しみにしています!!!! (2019年4月17日 7時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます。少しですがアップしました。明日も更新する予定ですので楽しみにしていてくださると嬉しいです。 (2019年4月17日 0時) (レス) id: 61b50e5ecf (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - 続きが早く読みたいですー!!!!いつもわくわくしながら読んでます。 (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます!励みになります!展開はある程度決めているので楽しみにしていてくださいね!!出来るだけ早く物語を進めるように努めます。 (2019年4月3日 16時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊李 | 作成日時:2019年2月1日 1時

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