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「____ 。それでね、もう私は彼の事を諦めたらいいって分かってるんだけど、でも、諦めちゃいけないって思ってる自分もいるの。...こんな事、ヘレン達やリリーに話して、優柔不断だって思われたら嫌で。シリウスになら本当の事が話せるかなって。」
また彼女は自分の弱いところを突いてくる。これまでの自分であれば、今彼女が発した言葉に、それが恋敵に対しての相談であっても大喜びしていただろう。だが、シリウスはもうそれだけでは我慢ができなくなっていた。優しいなんでも悩みを聞いてくれる親友でい続けるには、彼はあまりに彼女への想いが強すぎた。もうシリウスは、A自身を自分のものにしたいという欲望で溢れかえっていた。
「....。諦めた方が...いいんじゃないか。」
「え、....。」
シリウスは突然、そう声に出した。思ってもいない言葉が、口から溢れ出てくる。
「あいつがお前が言ってる様に、今のままの友達で居たいと思ってて、お前もその方がいいって思ってるなら、わざわざまた想いを告げて、あいつがお前の側を離れるよりかは今の方がずっといいだろ。それに、お前があいつのことが好きっていうのも、これから変わるかもしれないし。」
「シリウスは、...シリウスならそうするの？この前言ってたシリウスの好きな人にも、いい友達で居たいって言われたら、シリウスは友達のままでいるの？」
違う、そうじゃない。
「....あぁ。」
違う、俺は諦めてない。これはお前の恋を諦めさせる為の、俺の為についてる嘘だ。こんな俺なんかの言葉を信じるな。
「そっか、...そうだよね。...私、勘違いしてたのかも。またちょっとリーマスと前みたいに話せたからって...。」
だめだ、お前にそんな顔をして欲しい訳じゃないのに。
「シリウスの言う通りだね。ちょっと自分に酔ってたのかも。...頭冷やしてくるね！じゃあっ...。」
俺はただ、お前の事が好きなだけなのに。
赤くなった目を隠す様にしてシリウスの前から立ち去ったAを見届けて、シリウスは羽だらけの梟小屋に座り込んだ。
「何やってんだよ、俺...。」
(あいつを、泣かせたい訳じゃなかったのに。)
そう一人でごちるシリウスは、自分の先程の行いを強く恥じるのであった。彼女の愛梟と一緒に過ごすその空間はシリウスにとってとても辛いものだった。
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ちひろ。！(プロフ) - コメント失礼します！このCSSなのですが、なんて調べれば出てきますか??~_~; (2021年3月11日 17時) (
レス) id: df9615165f (このIDを非表示/違反報告)
烏の宿り木(プロフ) - とても胸に響く作品で、主人公に感情移入しすぎて泣いてしまいました。1年でも2年でも3年でも待ってますのでゆっくりと休んでください。主人公の幸せとさんさん様の幸せを願って（上から目線ですみません）またお会いできる日を楽しみに待っています。 (2020年4月9日 21時) (レス) id: 96c6daa713 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます。余裕がある時にまた作品を更新したいと思います。それまで待っていて頂けると嬉しいです。 (2020年3月26日 5時) (レス) id: 139e20040f (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新楽しみにしています>< (2020年3月16日 2時) (レス) id: 5f671b2301 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» また時間がある時に、玲さまの作品も拝読したいものです。ご理解のあるお言葉、本当にありがとうございました。これからも少しずつではありますが、お話を楽しみに待ってくださる方の為に頑張ります。 (2020年3月7日 2時) (レス) id: 139e20040f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年12月22日 22時
