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それから一週間。Aは再びホグワーツに戻っていた。あれから家に帰ると、母はベッドで父に寄り添われながら静かに眠っていた。Aが側により、手を握ると暖かい瞳でAのことを見つめながら小さな声で言葉を話した。
"「貴方をずっと愛してる、だからどうか幸せになって。」"
"「えぇ、私も愛してる。」"
それから母は静かに目を瞑り、父、トニーに口付けを交わされてから永遠の眠りについた。その場は家族三人だけで、静かな時間が流れ、清らかな空気に包まれていた。
それから数日、母を弔い、少しづつ家の片付けを済ませていたAは、父に後押しされて再びホグワーツへと戻った。
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「...母さんのこと、残念だったな。ずっとこの一年、お前元気なかったし、辛そうな顔して教室から出て行くお前のこと見て、ずっと心配だった。」
いつもの防衛術の練習もこの日はシリウスに断りを入れて休んだものの、夜、天文台にシリウスに呼び出され、Aはシリウスに強く瞳の奥まで見つめられながらそう告げられた。その言葉にずっと我慢していた涙が零れおちる。
「...お前、またずっと我慢してたんだろ。言っただろ、辛い時は沢山泣けばいいって。俺が側に居るって。」
「...っ...ありがとう、シリウス。」
すると、シリウスはいつかのようにAのことを優しく抱きしめた。Aは驚きはしたものの、拒むことはせず、静かに彼の胸で泣いた。
「家族を失ったお前に、こんなこと言うのはダメかもしれないけど....俺、やっぱり家を出ることにした。決心したんだ、家に囚われた生活を終わりにするって。」
シリウスはAのことを抱きしめながら、自身の決意を話した。彼もこの一年、ずっと家出の準備をしていたが、やはり家族との縁を切ることは辛いことに変わりなかった。
「...そっか。貴方が決めたことなら、それを信じるべきね。...大丈夫、きっといつか、分かり合える時が来る。」
「そうかな？」
「そうよ。」
「....ま、少し期待してみるのもいいかな。」
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そして二人はそのまま就寝時間まで一緒に時を過ごした。この日は新月。星の光だけに照らされながら見る彼の顔が少しだけ赤いことをAは気づかないふりをした。
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さんさん(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます。三人が様々な困難を超えた後どんな運命が待っているのか、私も楽しみです。 (2019年11月16日 21時) (
レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 最後は主人公ちゃんが、二人の腕をとって親友としての未来が待っていたら…。それより、主人公ちゃんに忍び寄る男の影、「主人公ちゃんに手出したら、ゆるしませんぇぇ！！」 (2019年11月16日 13時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - お紅茶さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！読者の方にとって一番心に残る様な作品を書き続けていきたいです。 (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» 先日のコメントでレスを押すのを忘れていました！時間が経ってしまってすみません！ (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
お紅茶(プロフ) - えっ、え… ここ最近で1番面白いと思いました！これからも頑張ってください！！！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 0d7f6ee986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年11月9日 0時
