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新月の夜。ホグズミードの村のほど近くにあるゴースランド駅に到着したホグワーツ生達。一年生はハグリッドに先導されて、ボートに乗って湖から城を目指すが、上級生は違う。
Aは一緒に乗って居たヘレン達と別れて荷物を受け取ってから、馬車を目指す。Aはこのひとりでに動くこの馬車を始めて見た時、やはりホグワーツは魔法に溢れていると感動したが、後に魔法生物のセストラルが引いていることを知って驚いたものだった。その存在を見ようとする事は願わないが。
数人を乗せてから動き出した馬車でAが辺りを見回すと、なんと目の前にはセブルス・スネイプが座っていた。彼とは二年生からの仲で、シリウスと仲良くなってからは少し避けられてはいたものの、薬草学や魔法薬学の話をすることはあった。
「スネイプ。....久しぶり。リリーとは一緒ではないのね。」
「あぁ、君もあの忌々しいルーピンやブラックとは一緒ではないんだな。」
「......本当にごめんなさい。いつも彼らには注意してるんだけど、私の前では貴方に嫌がらせをしないから、言いづらくて...。」
Aは少し気まずい思いをした。日々、ジェームズやブラックに虐められている彼が彼らと仲良くするAに怒りを覚えるのも仕方のないことだった。
「....いや、すまない。君に当たることはなかったな。.....ところで、三年生の時に話してたマートラップ触手液の精製法だが、この本に書いてあるのがオススメだ。」
スネイプもその気まずい空気を感じ取り、Aに新しい話題を出した。彼がそんなことをするのは非常に珍しい。
「わぁ！スネイプ、貴方、調べてくれていたの？これってO.W.Lにも出るくらい難しいのに...！この本、借りててもいいかな？」
Aはスネイプが調べてくれていた本に感激していた。傷を治す、マートラップ触手液はハナハッカ・エキスよりも調合が簡単ではあるものの、それでも治癒に関するものである為A一人では調合法を探すのに苦労していたのだ。
「...あぁ、構わない。薬を調合させた時も観てやる。」
「ありがとう！.....半純血のプリンスの蔵書？これ、貴方が書いたの？...プリンスって？」
「....母の旧姓だ。」
「まぁ、貴方って言葉選びのセンスもあるのね。」
「うるさいな....。」
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そうして、二人はたわいも無い会話をしながらホグワーツ城を目指した。
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さんさん(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます。三人が様々な困難を超えた後どんな運命が待っているのか、私も楽しみです。 (2019年11月16日 21時) (
レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 最後は主人公ちゃんが、二人の腕をとって親友としての未来が待っていたら…。それより、主人公ちゃんに忍び寄る男の影、「主人公ちゃんに手出したら、ゆるしませんぇぇ！！」 (2019年11月16日 13時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - お紅茶さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！読者の方にとって一番心に残る様な作品を書き続けていきたいです。 (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» 先日のコメントでレスを押すのを忘れていました！時間が経ってしまってすみません！ (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
お紅茶(プロフ) - えっ、え… ここ最近で1番面白いと思いました！これからも頑張ってください！！！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 0d7f6ee986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年11月9日 0時
