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突然出会った兄弟は立ち止まり、しばらくしてから弟の方がその場から立ち去ろうとした。
「......待てよ、レギュラス。お前に聞きたいことがある。」
「....なんですか、今更。僕は兄さんに話すことなんてありません。」
互いに無表情で睨み合いながらも、シリウスはレギュラスの言葉を無視してこう続けた。
「お前らは一体何を考えてるんだ。Aに.....フローレンス家にやたらと関わろうとして。俺とあいつの仲を密告したのもお前なのか？」
レギュラスはシリウスの言葉を静かに聞き、何か考えるそぶりをしてから話し出した。
「.....何を勘違いしてるんですか。僕は密告なんてしてません。ここの生活で今までろくに貴方は僕に関わってこなかったじゃ無いですか。.....本当に、セブルスが仰る通り、兄さんはそうやってなんでも決めつけて、攻撃的で....母上が可哀想です。今回の休暇だって何故.....。」
苦しそうな表情を浮かべながらそう話す彼に、シリウスは何も言葉が出なかった。弟がそんな事を考えていたなんて、今まで考えてすらいなかった。何より密告者がレギュラスでもないとわかった以上、弟に疑いを向けてしまっていた事にもシリウスは自責の念が芽生えた。
また、他にいる密告者の事もシリウスは考えていた。弟でないならやはり他の聖29一族の血縁者か、はたまたなんでもない生徒なのか。
「....悪かったな。今回の帰省は....理由があるんだ。母さんとの事もお前に気を使わせてごめん。.....じゃあもう行くよ、時間とってごめんな。」
そう言って、シリウスは新たな問題を考えながらその場を立ち去ろうとした。正直、自分への不満を抱く弟とこれ以上話すのは気まずかった。だが、今度は弟の方が兄を呼び止める。
「待ってください。僕にも聞きたい事があります。....フローレンス家の事を兄さんは知らないんですか？」
「.....え？」
何かを知っている弟、それを知らない兄。それは衝撃の事実だった。
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さんさん(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます。三人が様々な困難を超えた後どんな運命が待っているのか、私も楽しみです。 (2019年11月16日 21時) (
レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 最後は主人公ちゃんが、二人の腕をとって親友としての未来が待っていたら…。それより、主人公ちゃんに忍び寄る男の影、「主人公ちゃんに手出したら、ゆるしませんぇぇ！！」 (2019年11月16日 13時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - お紅茶さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！読者の方にとって一番心に残る様な作品を書き続けていきたいです。 (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» 先日のコメントでレスを押すのを忘れていました！時間が経ってしまってすみません！ (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
お紅茶(プロフ) - えっ、え… ここ最近で1番面白いと思いました！これからも頑張ってください！！！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 0d7f6ee986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年11月9日 0時
