＊沖田総悟とあなたを観察しました＊〜短編集〜

9月16日 ページ7

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「嬉しい・・・て？」



「総悟くんは、漫画に出てくる男の子みたいに


　ベタな台詞とか行動とか


　してくれないけど



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　私はそんなかっこ悪い総悟くんが好き！




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　ちゃらちゃらしてる男の子より


　誰にでも優しくしちゃう男の子より


　不器用でヘタレな総悟くんが、大好きです！」



「・・・A」



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「・・・ほ、褒めてるのか憐れんでるのか、よくわかんねェ」



『かっこ悪い』『不器用。』『ヘタレ。』



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「！ほめてるよ！


　だって総悟くん、そんな姿私の前でしか見せないもん



　それって彼女としてはやっぱ嬉しいよ



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　私だけの総悟くん、みたいな？」



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「・・・そ、か・・・よかった」



Aだけに見せる俺か



こんな俺も受け止めてくれるのかィお前は



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「でもまぁ、


　ちょっとは言葉にしてほしいかなぁ」



「っ！」



「なんてね☆


　いいよいいよ！私のわがままだから！



　じゃ、また明日ね」



笑顔で手を振り駅の改札に向かおうとした



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ちょっと、言葉にすれば



それだけでAは喜んでくれるんだろィ




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「A！」



「！」



びくっとして振り返る



今だ、今しかない



顔に体中の熱を感じる



でもそんなのどうでもいい



気にしてらんねェ



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「そ、総悟くん？」



「・・・お前、散々俺のこと言ったくせに


　終わりにしてんじゃねーや」



「・・・総「俺は・・・」




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