＊沖田総悟とあなたを観察しました＊〜短編集〜

5月13日 ページ41

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書けって言われても、何を書けばいいんだろう



自己紹介、でいいのかな



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『趣味はなんですか』



とりあえずこんなんでいいか



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先生が見ていない隙に手渡しをする



なんか楽しい




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あ、返ってきた



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『土方をいじること』



いじるってもんじゃないけどなぁ ははっと笑う



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『仲良くしないの？』



『しない』



『土方くんって優しいじゃん』



『むかつく野郎でさァ』



『いい人だと思うけど』



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そう返事を書いてから、空白の時間になった



沖田君から戻ってこない



あれ？寝ちゃった？どうしたんだろ



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やっとの事で戻ってきた紙には



『土方土方って、お前はあいつが好きなんですかィ』



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・・・ハイ？



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『なんでそーなるの』



ため息をつきながら彼に手渡す



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彼からまた返事が来なくなる



今度こそ寝たのか？ちらりと彼を見ると



いつものように私を見つめていた



「・・・え？何？」



また口パクをしてる 何て言って・・・？



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「あの、紙に書いてもらえますか」



「・・・」



明らかに彼はイライラしていた



ペンでガリガリと書いて私に投げる




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紙を広げてみてもどこに書いたのか分からない



え？どこ？



探し続けたところ隅の方に小さな字が見えた



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『好きです』



顔に熱を感じた



嘘！は！？沖田くんが！！？



突然の告白に動揺していると




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「（人1）、立ちたいときは手を上げなさい＾＾」



「！」



いつの間にか自分の席から立っていた



先生の笑顔が怖い！！また騙された感じ！？



「ちょっと沖田くん！」



「・・・」



隣の彼は意外なことにからかっている様子ではなく私の返事を待っているようだった



これって告白なの？授業中にそんな・・・



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体がむずむずしてきた私はすぐに返事を書いて渡してやった



『友達からで！ヽ(`Д´)ﾉ』



それを見た彼は小さく笑ってまた返事を書く



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『恋人からでお願いします』



「だからそーいうのはっ「（人1）いい加減にしなさい」ぇ」



目の前には先生の怖い顔



隣は楽しそうな彼の顔



もう、迷惑な人と出会ってしまった



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『俺の彼女にしてやらァ』



『け、結構です！』



それから毎日口説かれて、私の心臓はへとへとです



誰か、この人に恋をしそうな私を助けて下さい




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End...

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