検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:25,049 hit

11月21日 ページ36

.




「え、え、ま、待って!一回落ち着こ!?」



「お前がな」



びっくりだ!女の子なんて興味のない奴だったのに!



総悟も恋とかするんだ!



.




「うぅ・・・なんだか、お母さんになった気分だよ」



「意味わかんねぇ」



「よかったね 普通の男子高生みたいになれて、うんうん!」



「・・・うっざ まじ近づいてんじゃねぇや」



「あ、ごめん



 そーだよね!大切な子がいるんだもんね!」



これからはむやみにべたべたしないように気をつけよう



下駄箱で靴を履き替えながら、総悟は低い声で呟いた



.




.




.




「・・・ま、叶いそうにねぇけどな」



「え?なんで?



 総悟が弱気になるなんて珍しい」



「そんくらい強い相手なんでさァ」



「ふーん


 難しいんだね、恋って」



したことないから分かんないけど



.




「そ。難しいんでィ」



「告白、すれば?」



「・・・たぶん、しねぇ」



「本当に弱気だな!そんなに凄い子なの?」



「・・・まぁ」



ずっとまっすぐを見続けている総悟は私の横を通り外に出た



どこか寂しそうに見える



本当に、凄いんだ



.




「・・・総悟からアタックすれば?」



「無理、コワイ、泣いちゃう」



「打たれ弱!」



「・・・ってか、もう十分アタックしてまさァ 早く気づけ」



「え?」



.




.




「小学生の頃とか、泣いてるのを見てからかったり」



「逆効果だよねそれ」



「怖い話して寝られない様にしてやったり」



「・・・へー」



小学生の頃から好きなんだ




.




.




「ブスって言ってやったり」



「うん」



「中学の時とか、テスト前になると必ず俺ん家来て



 勉強教えてだのノート見せてだの



 図々しく頼んできて、でも内心俺は喜んでたり」



「・・・」



「夏祭りの浴衣姿に惚れ直したり



 文化祭で珍しくナンパされてんの見て助けてやったり



 授業中寝てるの見てやったり顔に落書きしてやったり」



「え?」



「後輩に告白されたくらいではしゃぎやがって



 こっちは真面目に焦ってんでィ」



「・・・え?」



.




思わず進めていた足が止まる



.



それ、て・・・




.




.




.




「今も隣でアホ面してて、抱きしめたくなったりしやす」



私の目をまっすぐ見る総悟は



覚悟を決めた男の顔をしていた



.




.

11月21日→←11月21日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:短編 , 沖田総悟 , 銀魂
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ののか - ありがとうございます!更新がんばりますね!!(*^^)v (2016年3月23日 22時) (レス) id: 2c63d92311 (このIDを非表示/違反報告)
前原@無理ゲーはパス - とても面白いです! 更新、ファイト( ´ ▽ ` )ノ (2016年3月23日 21時) (レス) id: b2745d9692 (このIDを非表示/違反報告)
ののか - よろしければ感想よろしくお願いしますm(__)m (2016年3月12日 16時) (レス) id: 2c63d92311 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おはなののか | 作成日時:2016年3月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。