11月21日 ページ36
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「え、え、ま、待って!一回落ち着こ!?」
「お前がな」
びっくりだ!女の子なんて興味のない奴だったのに!
総悟も恋とかするんだ!
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「うぅ・・・なんだか、お母さんになった気分だよ」
「意味わかんねぇ」
「よかったね 普通の男子高生みたいになれて、うんうん!」
「・・・うっざ まじ近づいてんじゃねぇや」
「あ、ごめん
そーだよね!大切な子がいるんだもんね!」
これからはむやみにべたべたしないように気をつけよう
下駄箱で靴を履き替えながら、総悟は低い声で呟いた
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「・・・ま、叶いそうにねぇけどな」
「え?なんで?
総悟が弱気になるなんて珍しい」
「そんくらい強い相手なんでさァ」
「ふーん
難しいんだね、恋って」
したことないから分かんないけど
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「そ。難しいんでィ」
「告白、すれば?」
「・・・たぶん、しねぇ」
「本当に弱気だな!そんなに凄い子なの?」
「・・・まぁ」
ずっとまっすぐを見続けている総悟は私の横を通り外に出た
どこか寂しそうに見える
本当に、凄いんだ
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「・・・総悟からアタックすれば?」
「無理、コワイ、泣いちゃう」
「打たれ弱!」
「・・・ってか、もう十分アタックしてまさァ 早く気づけ」
「え?」
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「小学生の頃とか、泣いてるのを見てからかったり」
「逆効果だよねそれ」
「怖い話して寝られない様にしてやったり」
「・・・へー」
小学生の頃から好きなんだ
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「ブスって言ってやったり」
「うん」
「中学の時とか、テスト前になると必ず俺ん家来て
勉強教えてだのノート見せてだの
図々しく頼んできて、でも内心俺は喜んでたり」
「・・・」
「夏祭りの浴衣姿に惚れ直したり
文化祭で珍しくナンパされてんの見て助けてやったり
授業中寝てるの見てやったり顔に落書きしてやったり」
「え?」
「後輩に告白されたくらいではしゃぎやがって
こっちは真面目に焦ってんでィ」
「・・・え?」
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思わず進めていた足が止まる
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それ、て・・・
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「今も隣でアホ面してて、抱きしめたくなったりしやす」
私の目をまっすぐ見る総悟は
覚悟を決めた男の顔をしていた
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ののか - ありがとうございます!更新がんばりますね!!(*^^)v (2016年3月23日 22時) (レス) id: 2c63d92311 (このIDを非表示/違反報告)
前原@無理ゲーはパス - とても面白いです! 更新、ファイト( ´ ▽ ` )ノ (2016年3月23日 21時) (レス) id: b2745d9692 (このIDを非表示/違反報告)
ののか - よろしければ感想よろしくお願いしますm(__)m (2016年3月12日 16時) (レス) id: 2c63d92311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはなののか | 作成日時:2016年3月3日 22時