12月1日 ページ24
なんでコート?
「俺、コート嫌なんだけど」
「でもこれすっごく軽めなのに暖かいってやつなの!
めっちゃ高かったんだからね?大事にしてね」
「・・・お前」
もしかして
「バイトって、これのため?」
「え!?バイトの事知ってたの!?」
「近藤さんが、言ってたんでィ」
「もー言わないでっていったのにー」
ほっぺをぷくーっと膨らませる
可愛い
俺のために買ったってことだよな
.
.
「黒と白ってこれのこと?」
「うん」
「ピンクは?」
「ゆうきさんの冗談。マフラーピンクにすれば?って」
笑えねぇ
.
「・・・放課後のやつは?」
「ゆうきさんについてきてもらったの
背丈、総悟とまぁまぁ一緒だし
メンズってよくわかんないじゃん」
「そもそもゆうきさんって誰」
「バイトの先輩。あ、大丈夫!先輩も彼女いるから」
「・・・別に気にしてねぇ」
「嘘つき」
.
そうか、結局俺の勘違いだったのか
恥ず・・・
.
.
「でね!マフラーでーす!」
「・・・へー」
ヘビみたいな形の白いマフラーを俺の手に乗せる
.
「・・・長くね?」
「2人で巻けるように長めのやつ選んだの」
「却下」
「えええ!!やろうよ!きっとあったかいよ!いーじゃん!」
「俺ァバカップルにはならねぇ」
「むー」
.
.
はぁ
.
「・・・仕方がねぇから明日だけ。
それ以外やんねぇから」
「・・・へ?嘘!やるの!?」
沈んでた顔がぱぁぁっと明るくなった
「・・・今回は、俺が悪かった気もするし」
「やったー!マフラー一緒に巻こうね!」
「はいはい10秒だけな」
「短!」
「・・・嘘でィ。校門までな」
「わーいわーい」
「・・・A」
「ん?」
.
.
.
.
「・・・好きだから。お前のこと」
真面目な顔でそう言うとあいつは恥ずかしそうに顔をそらした
.
「・・・珍しい、総悟がそんなこと言うなんて」
「たまにはいいだろィ」
「明日も言ってくれる?」
「無理」
「えー」
.
.
.
「次は、プロポーズの時にでも残しときまさァ」
「!!!」
肩がビクッとしたのが見えた
「・・・なんでィ」
「・・・好きだ!///」
「知ってらァ」
今日くらいAの喜ぶ事を言ってやる
.
.
.
End...
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ののか - ありがとうございます!更新がんばりますね!!(*^^)v (2016年3月23日 22時) (レス) id: 2c63d92311 (このIDを非表示/違反報告)
前原@無理ゲーはパス - とても面白いです! 更新、ファイト( ´ ▽ ` )ノ (2016年3月23日 21時) (レス) id: b2745d9692 (このIDを非表示/違反報告)
ののか - よろしければ感想よろしくお願いしますm(__)m (2016年3月12日 16時) (レス) id: 2c63d92311 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おはなののか | 作成日時:2016年3月3日 22時