＊沖田総悟とあなたを観察しました＊〜短編集〜

12月1日 ページ22

帰り道



「何でそうなった」



「知らね。Aに聞いて下せェ」



朝の事件以来Aとは何も話していない



言いすぎたとは思わない



Aが悪いから



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「浮気って決まったわけじゃねーだろ」



「いや、あれは確実に浮気でさァ



　謝られても絶対許さねぇ」



「・・・そーかよ



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　じゃあそのゆうきって男にとられてもいいわけ」



「んなわけねぇだろィ



　ただ今回はAが悪いから、ただそれだけでィ」



「元はと言えば総悟がAに冷たいからだろ」



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は？冷たい？



「何言ってんですかィ土方さん


　
　俺はAのこと全力で愛してやす」



「お前の愛情表現はひねくれてんだよ



　少しは優しくしてやれ」



俺は優しい彼氏だ



「お前のことだから、言葉にしてやんねぇんだろ



　愛想着かされるのも無理はねぇ」



言葉にしてやる？



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「そんなことしなくても伝わってまさァ」



「・・・どんだけ自信あんだよ



　いいからお前から謝れ、面倒だから



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　（人1）のこともちゃんと考えてやれよ」



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余計なお世話だ



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そのまま土方と別れて家に帰ってきた



胸糞悪い・・・なんで俺がこんな目に遭わなきゃなんねぇんでィ



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「最初ってどんなんだったっけ」




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『お、沖田くん！私を、彼女にしてくださいませ！』



・・・どっかのメイド喫茶かよ



Aに告白されたときはどうも思わなかったが嫌いではなかった



面白そうだからとりあえず付き合うことにして



飽きたらフってやろうと思ってた



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『総悟って呼んでいいの？えー照れるー』



『わっ！このパフェ美味しそう！一緒に食べよ！』



『海行こ！水着きてほしい』



『誕生日おめでとー＾＾』



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思い返してみるといつもAからだった



きっと好きなのに何も言わなかった



だってあいつは俺しかみてないと思ったから



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「・・・元はと言えば、俺・・・か」



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こんなの知ったところで、今更なんも変わらない



明日からどうすればいいんだ



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「・・・なんか眠くなってきた」




今日はもう寝よう、明日なんとかすれば・・・



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「おーい、そろそろ起きんか」



「・・・え？」



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目を開けるとそこには




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「・・・A」



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