Part5 ページ6
キヨside
「(お、ラスイチじゃん)」
実況用に買おうと思っていた格闘ゲーム
先週発売したばかりなだけあって、もう残りひとつしか無かった。
店巡りする必要なさそうだ。と安堵の息をつき
その商品を手に取る。
『あっ…！』
俺の隣で声がした。
振り向くと1人の女が目を見開いてこちらを見ていた。
「(勘弁してくれよ…)」
その目は俺に対する好奇の目に見えた。
今まで幾度となくこういうことはあった。
ただキヨさんですよね、応援していますだけならまだよかった。
店で奇声をあげたり
どこまでも着いてきたり
正直ろくなことがなかった。
それ以来俺はコンビニや打ち合わせ、友達の家に行く以外は極力外出は控えている。
今回は発売したゲームを買うために仕方なくきた。
今ここで騒がれるのはごめんだ。
かと言って暴言を投げたり冷たく接したりすれば炎上の材料になるだろう。
別に炎上こそ気にしてないものの
一応人前に立つ身としてはあまり無下にはできなかった。
そこで俺は精一杯の愛想笑いで答えた。
「あの…あんまり騒がないでもらっていいですか…。すみません。」
俺は少し言ってやった気になっていた。
それがとんだ勘違いとも知らずに。
ーーー『えーっとつまり、私が貴方のファンで、騒ぎ出すと思ったってことですね。』
「ほんとすいません…。」
あの後俺達は彼女のゲームを買うべくゲーム屋巡りをしていた。
その間に東京で一人暮らしをしていること
学生であることを知った。
名前はさすがに聞かなかったし彼女も聞いては来なかった。
それにしても
なんで俺はゲーム屋巡りに付き合うなんてことをやっているのか。
俺の性格上、必要以上の関わりは避けるはずだ。
しかし何故かこの子なら
大丈夫なのではないかという考えが頭をよぎったのだ。
キャーキャー騒ぐミーハーではなさそうだし
優しくされただけですぐに恋心を抱くような軽率な女にも見えなかった。
そして何より
ーーー『すみません、存じ上げないです…』
そう言って困った顔をして笑う彼女の笑顔に
何故か惹かれてしまった。
『すみません、私の買い物にまで付き合ってもらって…。』
困った笑顔の彼女から何故か目を離せない。
俺はとち狂って連絡先を聞き出してしまう前にその場をあとにした。
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します！ (2019年8月17日 12時) (
レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます！お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです！ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます！！更新待ってます！頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイル | 作成日時：2019年2月25日 22時
