Part19 ページ20
キヨside
ーー「えっ」
確かに今日知り合ったばかりの女の子の肩を掴むのは軽率だったかもしれない。
でもそんな怯えた目で見られるなんて思ってなくて
俺は固まってしまった。
少し、本当にほんの少しの間が空いてからAちゃんはハッとした様子で言った。
『あああごめんなさい!ビックリしちゃって!わたし、か、肩触られるの苦手なんですよ〜!くすぐったくて!』
ヘラヘラ…という表現が正しいわな。
無理して笑っているようにしか見えなかった。
レトさんがAちゃんを彼女にするとネタにした時のうっしーの顔
カレー誰に教えて貰ったの?って聞かれた時のAちゃんの動揺の仕方とうっしーの横入り
今の反応
疑わざるを得なかった。
“この子には何か苦しい過去がある”と。
「あー…わりぃ!やな思いさせたな!酒もやめとこやめとこ!」
『すみませんノリ悪くて…!』
初対面ごときの俺が触れていいことではないことぐらいわかっている。
話なんて聞けねぇけど。
「じゃあさ、ゲームやんねぇ?」
『ゲームですか…?』
楽しませるくらいはできんじゃねぇかなって。
ーーー『あっキヨさん!!!アイテムとらないで!!!!』
「残念だったな雑魚がよぉ!!俺が1位じゃー!」
『うっわ大人気な…!』
Aちゃんをカートレースゲームに誘えば意外と楽しほうで
借りてきた猫のような状態だったAちゃんも、徐々に素らしい部分を出すようになってきた。
しばらく対戦を続けていたあと
「あー。たのしー。どう?他のゲームもする?」
『…んん…?』
Aちゃんの顔がポケっとしている。目が座っていた。
「あっこれ眠いな。」
『眠くないですよお…私は兄を起こして帰るという使命が…』
「いま夜中2時半。やめとけ運転もあぶねぇし。」
うとうとしながら呂律も回っていないAちゃんをみると少しなんだがどうしようもない気持ちになる。
こう、掻き立てられるような。
「寝る?みんな床で寝てるし、同じ空間で寝るの怖いっしょ?レトさんのベッド借りたら?」
こっちが完全に不健全な気持ちを抱いているとはしらずAちゃんは虚ろな目でこちらを見つめる。
「レトルトさんのベッド使うわけないじゃないですかあ…私もここで寝ます…限界。」
そう言ってAちゃんはカーペットの上で寝転がってしまった。
さすがにこれはまずいだろう。
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kyyyyy(プロフ) - 佳奈さん» ありがとうございます!なかなか更新出来ずにいますが、是非気長に待っていただけると嬉しいです泣 頑張って更新します! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - めっちゃ好きです。楽しく読ませていただいています!更新頑張ってください、応援してます! (2019年8月16日 23時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - ポームポーム様 ありがとうございます!お昼は食べてください笑 亀更新ですが是非これからも応援よろしくお願いします! (2019年7月8日 18時) (レス) id: 0d836efdc2 (このIDを非表示/違反報告)
ポームポーム - コメント失礼します。本当に面白いです!ついお昼食べ損ねちゃいました(笑)それぐらい面白いし、楽しく読ませて頂いてます!!更新待ってます!頑張ってください^ ^ (2019年6月15日 12時) (レス) id: 342bde7b9f (このIDを非表示/違反報告)
kyyyyy(プロフ) - loveel1216様 本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しておきます!これからもこの小説をよろしくお願いします! (2019年6月5日 11時) (レス) id: afe7e0534c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイル | 作成日時:2019年2月25日 22時