64話 ページ17
「よかった、戻ってきてくれて。心配してたのよ？」
「....」
「そんなところに立ってないで、こっちに座ったら？」
「....」
「ヒナの怪我の状況は、右腕がきれいに折れてるんだって。安静にしてればすぐ動かせる様になるって言ってたわ」
「....怒らないの？」
「えっ？」
「...数日行方をくらませて、タワー襲撃の時にいなかったのに...」
「....そうね、確かに「ヒーロー」としては職務を放棄したとして処罰をされてもおかしくない。でも、私は甘いと言われるかもしれないげど、そんな事はしたくない」
「えっ？」
「原因があったから、そういう行動に出てた...キースと揉めたのでしょ？」
「....なんでそれを」
「キース本人が言ってたのよ」
「そう...」
「色々聞きたい事があるかもしれないけど、本人が言うまで待っててあげて」
「...分かったよ」
「あと、もう一つ、私が怒らないのは、ヒナの事が心配で戻ってきてくれた。ヒナの事好きなんでしょ？」
「...何で分かったの？」
「この前の飲み会の時の電話かな」
「あーそういえば、居たね。でも、はっきりとは言ってなかったと思うけど？」
「そうね。でも、キミの行動を見てれば何となくだけど分かるし、ヒナからよく話は聞いてたから。あと、実はね、ヒナ、フェイスくんが居なくなってからちゃんと寝れてなかったみたいなの」
「なんで？」
「本人も不思議がってたわ」
「俺が居なくてもアキラ達がいるじゃん」
「そうね、アキラ達が居るから寝不足にはならないはず、でも、この子はそうしなかった。何故だと思う？」
「...俺が帰ってくると思って待ってた...？」
「そう。今日は帰ってくると思ってアキラ達と寝ないで部屋で待ってたみたい。それに、寝ても寝た気がしないって言ってたわ。あと、"さびしい..."って」
「....」
「さて、お節介はここまでにして、後はよろしくね。ヒナが起きたらノヴァ呼んであげて。その後私にも連絡して。とりあえずノヴァ博士に話しはしておくから」
「何の話し？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さや(プロフ) - hiimelo517さん» 大分遅くなってすみません！コメントありがとうございます！まだまだ不慣れで更新が遅いですが、読んでもらえたら嬉しいです！ (2021年6月6日 18時) (
レス) id: 2119819570 (このIDを非表示/違反報告)
hiimelo517(プロフ) - 初めまして。最近拝読させて頂いております。主人公ちゃん可愛くていつも更新楽しみにしてます^^* これからも頑張ってください…！ (2021年4月26日 20時) (レス) id: df1c4d0843 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さや | 作成日時：2021年4月10日 4時
