あの子は俺の2【エリオス】

49話 ページ2

「バイバーイ...って相変わらずテンション高いな...」

『.....』

「とりあえず座ろっか」

『....うん』

「よっと」グイッ

『！？ちょ、フェイス！？』

「うん？」

『"うん？"じゃなくて、この体制は...恥ずかしい///』
(※抱っこ体制)

「そう？誰も来ないからへーきだよ」

『〜〜っ』(ポスッ)

「(部屋でくっついても、同じ体制になってもへーきだったのに。もしかして、さっきの事で意識してくれたかな？)何か俺に聞きたい事があるんじゃない？」

『う〜ある事にはあるけど...ちょっと待って...』

「いいよ。落ち着いたら話して」(ポンポン)

『....(さっきのでまともにフェイスの顔が見れないよー！今だって誰が来るか分かんないのにこの体制は恥ずかしいよ〜部屋ならまだしも...でも聞きたい事があるし)う〜〜』(ギュッ)

「(うなってる♪でもって抱きついてるのは無意識なんだろうな〜♪)」

『(よし！)フェイスはいつからキースが何か隠し事してるって気づいたの？』

「俺も最初は気にしてなかったけど、毎日凄い量のお酒を飲んではリバースして、二日酔いなのに飲んだり、二日酔いでツラいなら飲まなきゃいいのにそれをしない。普段から俺達ルーキーを放置してるのに、怪我の心配はする。かと言ってまともそうな事を言ったと思ったらすぐタバコ、お酒に走るとか明らかに変だと思ってさ。さっきも言ったけど、確証は無いよ。でも、さっきのであの2人が何かを隠してるって事は分かったからさ」

『そっか。フェイスはすごいね。周りをちゃんと見てて』

「惚れた？」

『！？なっ、なっ///』

「(顔真っ赤にして可愛い)教えて？」

『〜〜〜っ///』(ポスッ)

「(この反応は...少しは期待してもいいかな？)気になるから教えて？"ヒナ"」

『！？(耳元で言わないで///)フェ、フェイスはカッコいいと思うよ？』

「何で疑問系なの」

『だって、こんな事初めてだから分かんないの〜』

「そうなの？」

『うん...でも、お兄ちゃん達とは違うって事は分かるよ』

「そっか。今はそれだけでも十分かな」

『え？何？』

「なんでもないよ。強いて言うなら、俺の事見てればその気持ちの答えが分かるよ」

『ほんと？』

「うん。俺だけを見て、ヒナ」

『うん///』

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