Important Story.4 (短編集)

G#36 ページ9

「慎吾おめでとう」

「ありがとう」







2人の重みに耐えきれず

スプリングが軋む中

眠気と戦うことも無く慎吾とおしゃべり。









「今日で付き合って何年目でしょう？」

「そんくらい覚えてるわ(笑)」

「えーほんと？」

「ほんまや(笑) 3年やろ？」

「あ、正解」

「ほらな」









ニヒッと笑った慎吾。

うん可愛い、なんて思ったけど

言ったらどうなることやら...(笑)







「あの時、俺のお願い聞いてくれてありがとう」

「ううん。こっちこそありがとう」





私たちは3年前の今日、交際を始めた。

それは、私からの誕生日プレゼントとして

「なんでもお願いを聞く」

という事を伝えた時。




彼は、

「じゃあ、俺と付き合って」

って、そう言った。




私は慎吾が好きだったから、お願いを聞くっていうのはあんまり関係なく、始まった。









「なぁなぁ」

「ん？」

「今年もお願い聞いて？」

「ん、いいよ。なに？」

「あのさ、」









「俺と結婚して」









「...え？」

「断る？」

「え、ほんとに？ほんとに私？」

「あったりまえやん」









うわなにサプライズすぎる









「返事は？」

「もちろん！ありがとう慎吾！！！」

「ん、」









明日届けだそ


そう言ってまた微笑んだ。









(優しい笑顔、愛してる)









＿＿＿＿＿＿＿＿






Happy Birthday！

Shingo Ishikawa

1993.04.27〜

(GIANTS)

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