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#39 ページ41

『な、なみ、せん、ぱっ』



五条「!!」





明らかに生命の危機に直面してるとき


呼吸もままならないまま
そいつが口に出した名前はそれだった



"七海"



ここにいる誰でもない"七海"



そんで俺は

その"七海"じゃない





____何も言葉が出なかった



ただ息がつまって

心臓が嫌にうるさくて



自分がどんな気持ちなのかすらわからなかった




こいつが今みたいに危険なとき


これからやってくるかもしれない

辛いとき

恐いとき

悲しいとき



そのどのときも

こいつが一番に手を掴みたくなるのは


俺じゃない




ただその考えだけが俺の頭の中で渦巻いた





七海「Aさん!」





七海が来るのも

七海が来てからも早かった





七海「しっかりしてください」



『っ、ななみ、せんぱ、
ななみせんぱ、いっ、けほ、っ』





珍しく焦った様子で駆け寄ってきた七海に

そいつはぼろぼろ泣きながらすがりついた





七海「そんなに掴まなくても大丈夫です
私はちゃんとここにいます

だからまずは呼吸を整えましょう」



『っ…は、い、』





しゃがみこんだまま
必死に呼吸を整えるそいつを


七海が優しく抱き締める




俺はまた

黙ってそれをみることしかできなかった





灰原「!、七海、A寝ちゃった」



七海「そのようですね

医務室に運びます」





七海に抱き締められ、背中を擦られ

落ち着いてきたと思ったら

そいつは気を失うように
そのまま七海の腕のなかで眠ってしまった



七海が灰原に補助してもらいながら
そいつを背負う





七海「…任務に同行した人は?」



五条「!、あ…俺…」



七海「良ければ任務の内容と結果を教えてください」



五条「…わかった」





医務室に向かう間


俺が任務のことを1から10まで話すと

七海は何か考え込むわけでもなく
すぐに一年がこうなった理由を把握したようだった




だけどやっぱり


俺には何もわからなかった

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:ラブコメ
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街角のドーナツ屋(プロフ) - 屋久屋さん» ありがとうございます!!ぜに最後まで見届けてやって下さい! (2022年12月21日 22時) (レス) id: 2c7b5feb18 (このIDを非表示/違反報告)
屋久屋 - まじで最高。五条の「好ぎ」は笑った😂 (2022年7月26日 12時) (レス) @page49 id: 7da54e53b8 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 時さん» ありがとうございます〜〜!!私もいただいたコメント読んでニヤけてます(笑)これからも時さんにとって尊いゴジョでありますように!続編もよろしくお願いします! (2021年6月13日 16時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - も、あの、好きです(唐突な告白)あの、あの(尊すぎて言葉が出ない)ずっとニヤけて読んでます。最高の需要をありがとうございます!!これからも無理せず、更新頑張ってください!応援してます!ゴジョが尊い……!!ありがとうございます作者様! (2021年6月13日 15時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 華生さん» 刺さりましたか!?コメントまでもらえて二重に嬉しいです〜!!(*ノ▽ノ*)面白いと言ってもらえるとほんとに自信になりますしやる気に繋がります!ありがとうございます!!!! (2021年6月8日 0時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2021年4月12日 12時

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