後輩が俺に惚れない【五条悟】

#12 ページ13

五条「……」ｿﾜｿﾜ



『……』



五条「……」ｿﾜｿﾜ



『……ﾌｩ』



五条「……」ｿﾜ…



『よい、しょ』



五条「……………」





…おい


全然"その時"こないじゃん




七海が出てっても

作戦実行できるタイミングこなきゃ
意味ないんだけど？？





お前何黙々と片付けてんだよ一年


もっとポンコツであれよ！！！！





五条「(つーかまじでどうする俺
そろそろ七海(アイツ)戻ってくるよな)」





諦めるか？


いやそれは何かヤだな



それとも他に何かよさげなのを____





夏油「悟、あれ」



五条「あ？なに…！」





俺が悶々と悩み始めたタイミングで

傑が指差した方向



そこには





『ん…くっ…！』





棚の上の段ボールに
必死に手を伸ばしてるそいつがいた



ギリギリ届いてるみたいだけど

たぶんあいつにあれは下ろせない





夏油「出番なんじゃないのか」



五条「傑お前まじで優秀だよ、いってくる」





そう言ってそいつに近づいたその瞬間



自分じゃ取れないと判断したのか





『傑せんぱいー』





そいつは俺の後ろにいた傑の名前を呼んだ





五条「…あ？」





俺の方が背高いのに

今傑に頼んだかこいつ？？



七海＞＞＞傑＞＞＞＞＞＞俺


ってこと？？？



俺が一番イケメンなのに？？


こいつの価値観どうなんってんの？？





とかなんとか、ムカついたのも束の間





夏油「！、A！！」



五条「！」





棚の上にあったはずの段ボールが
ゆっくりと動いたあと


そいつの頭上に影を作った

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