後輩が俺に惚れない【五条悟】

#8 ページ9

硝子side




五条「硝子！！！
お前嘘ついただろ！！！」




ﾊﾞｧｰﾝ!!!!


と

またすごい音を出して教室に入ってきた
同期の五条悟





夏油「悟それやめな、うるさいよ
これ言うの２回目なんだけど」


五条「そんな怒んなよ…」





スタスタ歩いて

また私の机の前に立つ巨体





硝子「嘘なんかついてないけど」



五条「はぁ？？
じゃあもっと照れるもんだろーが！！

アイツ壁ドンしても横抱きしてもおでこくっつけても全ｯｯｯｯ然ピクリともそーゆー反応みせねえんだけど！！！

赤面のいっこくらいしろや！！！」





うがぁぁあ！！！



とかなんとか叫んで


その白髪をガシガシ掻きながらしゃがみこむ五条





夏油「思ってたよりも必死だな…」


硝子「ウケる」





……でもおかしいな



前にAは確かにそう言ったはずで


五条は顔だけはいいから

よっぽどのことがなければ嫌じゃないと思ってたのに





硝子「(もしかして五条のこと嫌い…？)」



夏油「というか悟

毎回失敗しては硝子のせいにしてるけど
そんなに文句言うならそろそろ自分で考えなよ」



五条「でも女子の気持ちは女子が一番わかるだろ」



夏油「そうかもしれないけど

悟がAを惚れさせたいなら
悟に惚れる可能性がマイナスな硝子に聞き続けるのもどうかと思うよ」



五条「…たしかに…」





私のアドバイスが参考にならないみたいな言い方で絶妙に複雑だけど

まあ今だけはナイス夏油





五条「女子がキュンとするシチュエーションなぁ…うーん…」





五条が窓の縁に腰かけて悩み始める


そのタイミングでｽｽ…と寄ってきた夏油が
私の耳元で口を開いた





夏油「あのさ…Aってたしか
事故チューしたときも赤面しなかったんだよね？

だったら難しいんじゃないのか？」



硝子「夏油…

それ五条に言うなよ。
面白くなくなるから。」



夏油「硝子…」

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