【食戟のソーマ】誘いと罠【第3章】

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《タクミside》


タクミ「俺の道具から手を離してもらおう」


目の前の、メッザルーナを持った男に言い放つ


タクミ「この数日間君が俺を嗅ぎ回っていたのは知っている

なんのつもりか答えろ」


男……美作昴はメッザルーナを置き、ゆっくりこちらを振り返った


美作「まぁ待てよ……

直接聞きたい事があったんだ

お前の“ガールフレンド”についてなぁ」


タクミ「……？」


ガールフレンド……？

Aの事か？


美作はにやにやと笑いながら話を進める

美作「仲がいいみたいだけどよぉ

本当のところはどう思ってんだ？


お前は料理にしか興味がなく、あんな女のことはどうでもいいと思ってるんじゃないのか？」


タクミ「……どういう意味だ」


ぐっと怒りを堪えて答える

Aをどうでもいいと思ったことなど一度もない

ずっとそばにいてやりたい、なのにこの目の前の男はずかずかと人の心に泥を塗りに来た


美作「ヘラヘラ笑って周りの機嫌をとろうとしてんのは目に見えてるし

あんなバカみたいな女なんかさっさと捨てちまえよ

なぁ？」


美作は噛んでいたガムをメッザルーナに吐き捨てた


何かが頭の中ではじけた


タクミ「貴様______よくも……！」

メッザルーナを汚したことも許せない

が、もっと許せないのはAの事をよく知りもしないくせに罵る事だ


美作「やっと、いい表情になった……

せっかく審査員が奇数揃ってるんだ

どうせならもっと楽しみたくはねぇか？」


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