ep14.きっと星をめぐる 4/4 ページ48
「ギャーギャーギャーギャー、やかましいんだよ。発〇期かてめーら……。
稽古なら寺子屋でやんな。学校のさぼり方も習ってねェのかゆとりども。」
知らねぇなら教えてやろうか、と銀時は木から飛び降りる。
だっ誰だ貴様ァ!と叫んだ男は数秒後に地に臥せていた。そして男のいた場所には銀時が。
「寝ろ。侍がハンパやってんな……。やるときは思い切りやる。サボるときは思い切りサボる。俺が付き合ってやるよ。みんなで一緒に寝ようぜ」
それにこのゴリラ相手にするのはおすすめできねェよ、と私をみる。
「やあーーーーっと見つけたよ、銀時……」
私の貴重な休み時間奪った覚悟、できてんだよねぇ?と蟀谷に青筋を浮かばせ、拳を振るわさせればへたくそな鼻歌で誤魔化しながら小指で鼻を穿る銀時。
「だれが寝るかァ!許さんぞ貴様ァ!!!!」
一回は止まった悪ガキたちも銀時の言葉でさらに煽られたのか、愚弄するなと言わんばかりに襲い掛かってくる。
……と思ったがそのさらに後ろに良く見知った姿を捉えた。
小気味いい音を奏でて、片っ端から崩れていく講武館の生徒たち。
我らの師匠、遠慮なさすぎでは……と思っていると、
「銀時、よくぞ言いました。
……そう。侍たるもの、ハンパはいけない。多勢で少数をいじめるなど、もってのほか」
「少数で多勢をぶちのめすのもどうかと思うけどナ……」
「聞こえていますよ名前……ですが銀時……君たちハンパ者が……」
うう……と、隣の銀時からうめき声が聞こえる。白昼堂々サボったツケだぞ。これは。
サボりを覚えるなんて100年早い。とにこやかに笑う松陽。
こつん、と頭を小突いたように見えるがされた側は地に沈む……というかめり込んだ。
「ケンカ両成敗です。……君たちもはやく、彼らを連れて学校へお帰んなさい。小さなお侍さん。名前も、戻りますよ」
は、ハーイ。と返事をして、後方で今の流れに若干引いている二人にまたね、と言ってから私はずりずりと銀時の首根っこを掴んで引きづる松陽を追いかけて、その場を立ち去った。
==========
(名前、彼らと知り合いでしたか?)
(え、うん、まあ……んーと、この前ちょっとね……)
(俺、●●と△△から聞いたぜ。松陽、こいつ講武館の塾生打ちのめしたらしい)
(そっそれには正当な理由があるんですゥ〜〜〜〜!!!)
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作者名:きびもち | 作者ホームページ:https://twitter.com/c6h12o6_kbmt
作成日時:2021年5月21日 19時