検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:31,764 hit

ep7.翳りは干涸らびて考える 4/7 ページ21

平気?と尋ねると、特に問題なさそうな顔をしていたので、一旦自分に湯をかけるのを見せてから、銀時の身体にも湯をかけてやる。


びくりと体を強張らせたが、なんとかなりそうなので今度は頭から湯をかけるのを見せると、銀時は一瞬怯んでいたが、目を瞑ってくれたのでゆっくりとかける。


そんなことを繰り返すと、どうやらこちらが目の前でしたことを次に自分にしてくるという流れをわかってくれたようで。


暴れたりする様子もない。


一先ず安心してほっとしていると、先ほどまでふわふわ、くるくるしていたやわらかい銀色が水分を吸ってしんなり、いや、ずっしりと重そうになったのを鬱陶しそうに、銀時が犬のようにブルブルと首を振って水分を振り払う。


その隙に石鹸を手ぬぐいで軽く泡立てて、銀時の背中を優しく擦る。


こそばゆそうにしているが、平気そうなので続行して、隅々まで洗った後でそれらを流してやり小綺麗になった銀時に浴槽に入るように促して、自分も同様に身体を洗う。


おっかなびっくり、といった様子の銀時だったが、おとなしく湯に浸かっているのをみて思わず感心する。


とくに騒ぎ立てることもなかったので円滑に進んだ。

顔に湯がかかるのを嫌そうにしている様子は見られたが、まあそれも慣れの問題だろう。



自分の身体も洗い流してから、銀時を湯から上がらさせ、頭から身体を拭いてやり自分がいつも寝間着にしているものを着させる。



ウンウン、すっかりきれいになった。これで大丈夫だろう。



扉を開けて、息を大めに吸う。



「松陽〜〜〜!!!」




と叫んでから、ちょっとしたら待っていましたといわんばかりにやってきた松陽に銀時のことを任せて、自分はようやく入浴に漕ぎつけた。

ep7.翳りは干涸らびて考える 5/7→←ep7.翳りは干涸らびて考える 3/7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 松下村塾 , 長編   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きびもち | 作者ホームページ:https://twitter.com/c6h12o6_kbmt  
作成日時:2021年5月21日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。