第39話 ページ46
絶対わかりっこない、と調子に乗って双子は問う。
「トゥイードルディーとトゥイードルダム。
どう?間違ってる?」
しかしそれに対してマークは余裕の表情を浮かべて即答した。
当ってるかではなく間違ってるかと訊いた様子からも、自身の程が窺える。
そして双子はニッコリと満面の笑みを浮かべた。
『正解正解大せいかーい』
おめでとーっとどこまでも馬鹿にした様子で拍手をする。
「ねえ、何でお兄さんはボクらの名前判ったの?」
「
詰まんないの、と双子は
「君達2人は『超越者』のルイス・キャロルのとこの双子だろ?
まあ、僕は君達が誰か判んなくって、思い出したのはハックなんだけど。
それに知ったのだって
「なあんだ、それで知ってたんだ」
「じゃあ名前教えてあげる。
ボクはディーで」
言いながら頭を振り、短い毛がふわりを風を受けて広がる。
「僕がダム」
頭上で高く結い上げた髪をゆらゆらと揺らす。
「短いのがディーで長いのがダムか」
名前は判っていたがどっちがとっちか判っていなかったらしいマークは呟く。
「正解した御褒美にお姉さん達の様子を見せてあげる」
ディーが腕を掲げて何かをしようとするのをマークは制した。
「それよりも先ず僕らをここから出してくれないかな。
そういう約束だったよね」
ダムは首をかしげ、何を云っているのか判らない、という顔をする。
ディーはダムの耳元に口を寄せ、コソコソっと何かを囁く。
納得したようにダムは手を打つ。
「正解したら出すとは云ったけど、『直ぐに』なんて云ってないよ」
「お兄さんはここでちょっと休憩。
大丈夫、ちゃんと出してあげるから」
騙された、と訴えることも出来るが確かに直ぐにとは云っていない。
焦るあまりちゃんと確認しなかった自分にも多少の非はありそうだ。
それにローラにはジョンがついている。
彼女に何かあっても彼がどうにかするだろう。
そう願いたい。
「じゃあ早速向こうの様子を見せてあげる」
「全てを見渡せるその場所で、彼女に起こる出来事を指を食わえて見てるといいよ」
双子はクスクスと嗤って状態を後ろに傾けて木の枝から落ち、茂みの中に消えた。
「ちょっ」
マークは双子を追おうと足を一歩踏み出すが、力が抜けてそのまま地に倒れた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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笹山花音(プロフ) - 星華さん» 気付くのが遅くなり、すみません。コメントありがとうございます! (2018年7月7日 18時) (レス) id: 03806a50b2 (このIDを非表示/違反報告)
星華(プロフ) - 面白いです。これからも頑張ってください。 (2018年7月1日 10時) (レス) id: 53fe236a9d (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわさくらもち@組合らぶ(プロフ) - 笹山花音さん» (https://ibispaint.com/art/969417430/)該当作品が消えてしまった様なので上げ直しました。何度も申し訳ございません。 (2018年4月5日 10時) (レス) id: 55f4685ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわさくらもち@組合らぶ(プロフ) - 笹山花音さん» 大丈夫です。確り確認出来ていなかった此方の不手際で御座います。申し訳ございません。是非お願い致します。此れからも応援していますので頑張って下さい! (2018年4月5日 10時) (レス) id: 55f4685ec4 (このIDを非表示/違反報告)
笹山花音(プロフ) - ふわふわさくらもち@組合らぶさん» 素敵な絵を有難うございますm(*_ _)m早とちりしてご不快な思いをさせてしまい、すみません。次回更新の際に載せて頂いても宜しいでしょうか? (2018年4月5日 10時) (レス) id: 2d1a61fd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笹山花音 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年12月28日 21時