【文スト】大きな国の大きな組織【完結】

第26話 ページ32

｢僕らは組合(ギルド)の団員です。

先日この付近の村で異能者が暴れ、村を一つ滅ぼしたと云う報告を聞いて来ました。

案内して頂けますか？｣

ジョンが敵意がない事の表明として両手を上げながら前に出る。

｢昨日来た奴等も同じ事云って食料や金目の物を全部持って行きやがった！

お前らがそうじゃないって保証はねぇ｣

｢例え組合(ギルド)を名乗っていたとしてもだ｣

この国で最も広範囲に影響力を持つ異能組織、組合(ギルド)。

その名を語って悪事を働くものは3日と経たずに存在を消される。

だから多くの者がその名を語る事は疎か、聞くことでさえも恐れる。

語るのは相当な莫迦か、噂を知らぬ余所者くらいだ。

｢如何するんだい、ジョン？

彼等聞く気無いみたいだけど｣

聞く耳を持たない住人達を前に3人は考える。

3人だけで行ってもいいが、現地の人間無しに田舎道を迷わない、という自信はない。

案内を頼もうにも今の状態では態と遠回りや行き止まりへの道を案内されかねない。

地図はあるにはあるが、付近にいくつか似たような村があるので迷いやすい。

如何したものか。

ローラは何処かの青狸の様に何か良い物は出てこないか、と思いながら衣囊(ポケット)に手をやると硬い感触。

ある発想(アイディア)が浮かび、ジョンとマークの肩を叩いて注意を引く。

衣囊(ポケット)の中身を取り出して思いついた発想(アイディア)を話せば、2人は渋々、といった風に頷いて同じ物を取り出した。

第27話→←イラスト描いて頂きました！

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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