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#彼女は ページ1
高校３年生のクラス替え
廊下に張り出された紙から、自分の名前を探す
多「おい！櫻井あったで、一緒やった！」
『あっ…ほんとだ。あった』
多「反応、うすっw」
3年間同じクラスで、仲良しの多田くん
今年も同じで嬉しいのだが
あまり顔に出てないから伝わってないみたい
３年3組の教室に入り席に着くと
俺の隣の席は、女子やった
去年も同じクラスだったはず
確か、えっと…
多「お！お前、隣Aさんやん」
多田くんが俺の席に来てそう言った
あっそうや
『Aさん。今年も同じクラスやな、よろしく』
そういうと
少し照れたような顔をして
コクコクっとうなずいた
やっぱり、話してくれへんか
去年からずっとそう
彼女が学校で話しているのを見たことがない
いつも一人で、黙々と何かを書いていて
クラスでも浮いていた
でも、
その横顔は誰よりも
キレイなんだ
名前も知らない頃からずっと目で追っていて
彼女の声を学校で初めて聞くのは俺がいい
そう、勝手に思っている
、
続く
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作者名：きらり | 作成日時：2020年9月7日 18時
