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6話 ページ8







そのまま、突き当たりを曲がった先にあるジェルくんの部屋へ向かった。



ドア前までいくと「ふんふ〜ん」と1人で
楽しそうに鼻声を上げるジェルくんに少し苛立ちが募った。




やっぱり、私がどうなろうと

ジェルくんは気にしてないんだ。
















そう思った私は、ジェルくんの部屋の
ドアの前にそっと人形を置き、その正面にあるなーくんの部屋へ行こうとしたら…


























「…何やってるの?」







































正面のドアを見れば、そこには佇む
なーくんの姿があった。


困ったように眉間にシワを寄せ

私の方をじっと静かに見つめている。





「…丁度良かった、なーくんにも…」



そう言って、ガサガサと人形を掴みだし、渡そうとすれば_____



「言っとくけど、俺は貰わないよ。」



「…は?なんでっ」



「それは俺達が、俺達の意思でAに買ったプレゼントだもん。返却禁止です」


ずるい、そんなこと言われたら返せないのに。



けど引くわけにはいかないんだ。




「そういうの本当にうざい…!」


口から出たのは、1ミリたりとも

思ってない言葉で。




「いっつもいっつも、大人の余裕で私のことバカにして…!!!」




本当は思ってないのに。




「いい加減、疲れてきた!!」



やめて、やめて…




「もう、なーくん達とは一緒にいたくないんだよ!!!会いたくもない!」





そう叫ぶと、後ろからガチャとドアの開く

主が聞こえた。震える顔で振り向けば





そこには、困ったように頭を搔くジェル君。


「…ごめん、どういう状況?」


そのまま、ドア横の違和感に気付いたのか




私が置いた人形を掴み上げて、私と

なーくんの顔を交互に見た。



「え、なにこれ。ドッキリ?」




「…Aは、そう思ってたんだね。」



ジェルくんの声が聞こえて無かったかのようになーくんは私に冷たく放った。




「うん、ずっと思ってた…!!!
アンタ達のこと考えたら、鳥肌はたつし、寒気はするし…本当に離れられて正解。」





「真奈ちゃんに感謝だね!」と言った瞬間、ジェルくんに頬を叩かれた。





「…A、少し目覚ました方がええで。」


「今まで、Aがそう思ってたって
知らずに俺らは関わってたんだね…」


それに立て続き、なーくんも放った。


「無理させてごめん。もういいよ」


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ましかに - 待ってます (2022年6月18日 16時) (レス) @page27 id: b45f3d1284 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新待ってます (2020年5月29日 0時) (レス) id: f65192fa99 (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - 続き気になります!お話とても好きです! (2020年5月20日 0時) (レス) id: d775cce176 (このIDを非表示/違反報告)
らん@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - 続き気になります!!!面白すぎて腹筋割れます(?) (2020年2月10日 18時) (レス) id: d574829136 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 未来さん» わああ、ありがとうございます◎これからも応援して頂けるよう、精一杯頑張らせて頂きます! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 8bdf184cc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月15日 6時

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