#15 ページ16
自覚してしまったからには、何とか誤魔化さなければならない。
あのアイスグレーの瞳に自分の心までも見透かされそうで、いつもだったら合わせられるが中々合わせられなくなってしまった。
｢今日はいつにも増して静かだな。
何かあったのか？｣
目を合わせようと私の顔を覗き込んでくるが、そんな事をされたら心臓が爆発しそうになるから慌ててそらす。
｢僕にも、言えない事か｣
私の指先を優しく手に取り、握る。
それだけで嬉しくて、顔に熱が集まるのを感じた。
もし、この気持ちを知られたら、この関係が壊れる。
言いたい。
でも、このままがいい。
『ごめんドラコ。
そういう事じゃなくて、少し体調が悪くて気付かれたくなかっただけ。
大丈夫だから、手を、離してくれると嬉しいんだけど…』
苦し紛れの嘘
｢ほら、やっぱり何かあるじゃないか。
医務室に行くぞ。今日はもう休んでるといい。
明日の朝、迎えに来る。｣
ドラコは立ち上がり、私を抱えあげた。
『え、ちょっと、降ろして』
ジタバタと暴れるが、ドラコは余裕な表情で
｢大人しくしてろ、明日も医務室に缶詰になるぞ。
ほら、危ないから僕に捕まっていろ｣
大広間に居るのが私たちだけでよかった。
『…分かった』
ドラコの首に腕を回し、抱きつく。
どうか、バレませんように。
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魔法使い隊 - これからも頑張ってください。 (2021年5月19日 16時) (
レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - もちろんです。喜んで。 (2021年5月9日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
世羅(プロフ) - 魔法使い隊さん» ありがとうございます！家族で趣味が合わないって辛いですよね。亀更新で駄文ではありますが楽しんでいただけてとても嬉しいです。長編の予定ではあるので、完結までお付き合いお願いします(^^) (2021年4月22日 0時) (レス) id: 356be02cb9 (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い隊 - とっても面白いです。家では、皆ハリー・ポッターが好きじゃないのであまり話しは出来ませんが世羅さんの作品を読むと楽しくてそんなこと忘れてしまいます。 (2021年4月20日 18時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世羅 | 作成日時：2021年4月11日 1時
