僕のもの (ページ3)

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さとみくんと電車に揺られながら、気軽に話していく。

さすが学校1のイケメンであって、トーク力がある。

とても話しやすかった。

話していくうちに、家が近いこともわかり、
さとみくんは高校に上がる時に引っ越して来たのだという。

私は小さい頃から今の家で、
昔、隣の家の男の子が好きで、毎日遊んでた記憶がある。
でも、姿と名前がどうしても思い出せない。

どうしてだ...。

まあ、今はいっか！

そんなこんなで、最寄り駅について、

俺が誘ったから、と
家の前まで送って行ってくれた。

正直、初めて話したのだが、本当に優しい人だということがすぐわかった。

家の中に入り、自分でご飯を作り始める。

親は仕事で遅く、前に少し言った通り、仲も悪いため、自分でご飯を作るしかない。

(今日は、ハンバーグにしとこ。)

自分でご飯を作るのには慣れていて、1人で食べるのも慣れている。

周りから見れば可哀想と思う人もいると思う。

でも私にとってこれが当たり前の生活なんだ。

いつも通りお風呂にも入って、勉強もして、
そして眠りにつく。

それが本当に普通だった。

1人の生活が普通だったのに

この生活に終わりがくることなど、考えたことがなかった。