毒好きな関西弁少年

忘れとった…！ ページ3

え、入学式…？

時計を見ると、もう入学式が始まっている時間

｢……え、う、嘘やろ…｣

小窓からは教師の閉会を指示する声が聞こえてきて、焦りに焦りまくる

顔を真っ青にして考え込んでいると、体育館から出てきた悪魔達の声で我に返る

｢何だｧ！？くｯｯｯせぇ！！？｣

｢これ、毒じゃないのか！？｣

｢嘘だろ！？｣

………やばい、ボクだ…

草むらの毒草を片っ端からむしっては悪臭(毒)を堪能し、他の毒草を見つけたら、堪能していた毒草はその辺に捨てまくった記憶がある

つまりボクは毒をその辺にぶちまけながら移動していた…らしい……

(やばいｯ！！見つかったら殺される…！！！)

真実に気付いた頃にはもう遅く、自分が居た草むらを掻き分ける音が目の前に迫っていた

(……お父さん、お母さん、ボク……やらかしてもうた…！！)

？｢おい！大丈夫か！？｣

話しかけてきたのは、バビルスのホムペに居った赤髪の女子生徒

｢せ、せせせせ生徒…かかかかかかかかいちょょう…！？｣

アザゼル・アメリ
現バビルスの生徒会長
確かランクは6(ヴァウ)

アメリ｢毒を被ってるじゃないか！？今すぐ医務室に！！｣

あ、何か誤解されとる…？

｢えと、その、この辺一帯が毒まみれになったんボクの所為です！！｣

アメリ｢…は？｣

やばい！！！怒っとる！！！殺される！！！

｢ボク、毒が好きでして！入学式あったんですけど、それも忘れるくらいには毒弄りに熱中してもうて…ほんまにすいません！！！！｣

テンパりまくって自爆しとらん…？

アメリ｢…そうか。だが、悪魔たるもの、好奇心は大切だと思うぞ。｣

｢…え？｣

おこ、ら、れない…？

アメリ｢このことは私から先生に伝えておこう。取り敢えず今日は帰り、明日の使い魔召喚に備えておけ｣

｢はｯはい！！！｣

思ったよりもめっちゃええ人やん！！
やっぱ情報ばっかに踊らされるんはよくないわ…

取り敢えず、会長の言うてた通り、今日はもう帰って明日に備えとかんと！！

早々に校舎から立ち去り、行きと同じように飛んで帰る

行きと違う所は進路が同じ悪魔が上下左右前後に数人居る所。

｢………？｣

飛んでいると、何故か飛ばずに帰る悪魔を見つける
青い髪の確かアレは……特待生やったっけ…

｢……まぁええわ。ボクとは関係ないハズやし｣

それよりもウチにある毒草達が恋しいわ…

使い魔召喚らしいわ…→←入学式らしい

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