楽譜4 ページ6
月曜日。
朝起きてまたギリギリまでピアノを弾き母さんに挨拶をしてから家を出る。
そういえばこの前の男の人いるのかなぁ…居たらどーしよ。気まずいよね。
いやまぁ時間違うしな…………居ないだろ！
？？「あっ」
後ろから声が聞こえるので思わず振り返る
そこにはこの前の男の人がいた。もしかしてフラグ立てた？
あぁどーしよ！声出ない！
とりあえず深くお辞儀をする。
確か名前碧金さんだっけ？
Kn「おはよう。えっと…金曜もあったよね………？」
え？なんで覚えてるの！？ちょっとど、どしよとりあえず頷いとこ！
思い切り頭を縦に振る。
この前は逃げてしまったから今は逃げたくない……………申し訳ないけどフード被って喋るか…？それなら何となく喋れるはず…
私はフードを深く被り碧金さんに近づいた。(正確に言うと近づいてくる碧金さんに私からも近づいた感じ)
Kn「………ぁ、あの一緒に向かっても平気かな？」
『へ………え、え、えと、だ、だ、だ、大丈夫…です。』
あー！やばい声めっちゃ震える！泣きそう！無理怖い！助けて！
思わず手まで袖に隠して見えてる部分は足くらいだ。申し訳ねぇよォ(泣)
Kn「ありがとう。名前聞いてもいい？あ、俺は碧金金時ね。2-Cの！」
『あ、は、はぃ…し、知って、ま、ます。せ、生徒会の、か、かたですよね。わ、私はき、響野…A で、です。い、1-Cです。ご、ごめんなさい。喋り方。き、緊張すると、う、う、上手くし、喋れないんです。』
Kn「あ、そうなんだ。大丈夫だよ。ゆっくり慣れてくれれば！えっとA ちゃんって呼んでいいかな？」
碧金さんはこんな喋り方でもゆっくり聞いてくれて本当に優しかった。
その後も喋り方はあのままだったが何とか会話をし、校門が近づいてきた。それに安堵しもう少し！と気合いを入れた時
Kn「あーごめん。ここで別れた方がいいかも。実は色々あって……………A ちゃんに迷惑かけちゃうから。さきいってもらえる？」
私は何となく察せてしまった。入学式もだったけど生徒会の人は皆さん顔が整っていて新入生の女子さえ顔を赤くするほどだ。
だから女子に毎朝囲まれるとか…？？まぁさすがにないか。
それに彼からは嫌な【音】がしないので信じて先に行くことがした。
少し言ってから振り返るとガチで女子に囲まれてた。
イケメンも大変なんだなぁ…………
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作者名：sasakure_kirai | 作成日時：2022年1月1日 5時
