2..呼び出し ページ2
「先輩〜、そろそろ起きてくださいよ〜」
オレンジ色の髪の双子の片割れが今日も保健室で彼女を呼ぶ。
「A殿〜、ゆうたくんに迷惑をかけないで欲しいでござるよ〜…」
今日は忍者さんも一緒のようで。
『ん……はぁ、だぁれ?私の安眠を妨害するのは…って、あら、ゆうたくんに忍くん。おはよう。』
不機嫌そうに起きたAは目の前の2人を認知すると一気にいつもの笑顔に戻りました。
「おはようございま〜す、早速なんですけど朔間先輩が呼んでるので軽音部まで来てくれませんか〜?」
『え〜……あの人の話長いし疲れるから嫌なんだよねぇ〜。それより忍くんはどうしてここに?』
「拙者はゆうたくんとこの後買い物に行くからして、早く軽音部へ向かって欲しいでござる!」
その言葉を聞いた彼女は1つだけ大きなため息をこぼした。
『仕方が無い、向かいますか…ちなみに呼んでるのは朔間くんだけ?』
「いや、確か深海先輩と日々樹先輩もいたような…」
彼女はもう一度大きなため息を溢すと、めんどくさいなぁ…と呟きながら立ち上がった。
『それじゃ、2人とも起こしてくれてありがとう♪また明日ね。お買い物、楽しんで。』
それだけ残した彼女はひらひらと手を振りながら保健室を後にした。
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作者名:なな | 作成日時:2020年7月20日 18時