兄は恋愛対象に入りますか？[サンジ] (ページ13)

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episode12 ページ13

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サンジ「そんなこともあったなぁ...」

『あの時よりすっごく料理上手くなったね。卵焼きなんかほら』

綺麗に切られた焦げ1つない鮮やかな黄色を纏った卵焼き。

食べればあの時と同じ少し甘めのふわふわで半熟。

『やっぱりサンジの卵焼き美味しい！』

サンジ「ははっ、そりゃあ良かった。ところで」

『ん？』

肉を頬張りながら聞き返した

サンジ「Aのことも聞かせてくれよ。俺がいなくなった後、Aは今までどこで何をしていたのか。」

『そうだね。話そうか。』

弁当を食べながら家出をしたこと、白ひげ海賊団にいたことや頂上戦争に行ったことを話した。

サンジ「家出して白ひげ海賊団に拾われた！？」

『うん、そうなの。...オヤジはとっても偉大な人だった。そして、とても優しかった。
家族について教えてくれたの。』

サンジ「....」

サンジ「ん？頂上戦争ってことはうちの船長にも会ったのか？」

『ええ。ふふ、ルフィくんって凄く面白いのよ。空から降ってくるもんだからびっくりしたよ』

サンジ「空から！？へぇ、ルフィらしいな」

しばらくお互いの船のことを話しながら弁当を食べているといつの間にか夜中になってた

サンジ「あれ、全部食ったのか...？」

『ん？そうだけど？はぁー、美味しかった。サンジが毎日ご飯作ってくれたら最高だろうなぁ』

サンジ「え、それって....」

自分の言ったことに気付き、顔が熱くなる。

『あ、いや、べ、別にそういうわけで言ったんじゃなくて...！！その、』

サンジ「やっぱり麦わらの一味に入りてぇのか？」

『はぇ？』

え、私の勘違い？

てかサンジって...

『そ、そりゃ入ってみたいよ。船長のルフィくん見る限り楽しそうだし！』

サンジ「あぁ。あいつらはめちゃくちゃいい奴らだ」

ニコッとサンジが微笑む。

その笑顔にドキッとしてしまうのは心にしまっておく。

『...この鈍感(ボソッ』

サンジ「ん？なんか言ったか？」

『んーん。なんにも言ってないよ』

サンジ「そうか。あっ、もうこんな時間じゃねェか。レディに夜更かしさせちまったか。じゃあな」

『うん、おやすみ』

サンジ「おやすみ」

バタン

扉の音が部屋にこだまする。

さっきまで楽しかった雰囲気がいっきに静寂へと変わる。

電気を消し、ボフッとベットに寝転がる

『..こういう時だけレディとか。』

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