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国木田「小僧、此処の片付けは良いから
乱歩さんのお供をしろ
現場は列車で直ぐだ」
敦「僕が探偵助手ですか?
そんな責任重大な…」
敦は国木田の言葉に慌てる
だが、其の言葉に答えたのは乱歩だった
国木田は何とも云えない顔をした
乱歩「真坂、二流探偵じゃあるまいし
助手なんていらないよ」
敦「じゃあ僕は何を?」
乱歩「ほら僕
列車の乗り方判んないから」
乱歩「そうだ、国木田君…Aも連れてっていい?」
国木田「ええ、問題ないですよ」
『ありゃ?私も行くのですか?』
Aにとっては願ったり叶ったりだが
何故なのだろうという疑問が浮かんだ
乱歩「Aは僕程ではないが他の皆よりは
推理力があると思ってね、ほら行くよ!」
そう云って乱歩は手を伸ばしてきた
Aは釣られて手を出すと
恋人繋ぎをして歩き出した
暫くAの脳内はパニックになり
少し顔を赤くした
其の反応に乱歩は上機嫌に探偵社から出た
其の後を敦は慌てて付いて行く
其の光景を探偵社の皆は羨ましそうに見ていたのを
パニック状態のAは気付くは筈もなかった
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作者名:月夜のジョバンニ | 作成日時:2021年12月6日 0時