検索窓
今日:1 hit、昨日:46 hit、合計:24,154 hit

20 ページ23

敦は流れていた太宰を引き上げた
大の男を其れも水を沢山含んだ服を着た男を、だ
水を少し飲んだのか唯単に疲れたのかは分からないが
敦は少し咳込み太宰をチラリと見た

太宰はパチリと目を覚まし、体を起こした
敦「川に流されてましたけど、大丈夫ですか?」
敦は太宰を見詰めながら少し苦しそうに言った
先刻迄大の男を連れ泳いでいたのだ
無理もない

太宰「助かったか
  ………………ちぇっ」
敦(「ちぇっ」つったかこの人!?)
敦は信じられない物を見たかのように太宰を見る
太宰「君かい。私の入水を邪魔したのは」
太宰は敦に気付きそう云う
敦「邪魔なんて!僕はただ助けようと!

  …入水?」
太宰「知らんかね、入水
  つまり自'殺だよ」
敦「は?」

敦の顔が困惑に染まる
助けた相手からいきなり
"自'殺"という言葉が出てくれば仕方ないだろう

太宰「私は'殺しようとしていたのだよ
  それを君が余計なことを…」ブツブツ
敦「は……はあ」
敦(あれ?僕いま怒られてる?)
困惑の色が深くなる

A(あれ?私若しかして空気です?)
Aは其の光景を屈んだ体勢で見ていた

21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月夜のジョバンニ | 作成日時:2021年11月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。